海外プレミアムビール「Heineken」の販売やマーケティングを展開するハイネケン・ジャパンは、スマートフォンからあえて距離を置き、人とのリアルな交流を促進するスマホアプリ「The Boring Mode(退屈モード)」を10月23日に公開した。
「The Boring Mode」では、アプリ起動後、スワイプすることでSNSやメッセージアプリといった日頃スマートフォンに届く通知機能などをブロックし、制限することができる。また、ガラケーの時代に戻ったかのような低解像カメラや、簡単なミニゲームも内蔵。スマホでできることをあえて減らすことで、スマホの利用時間を減らし、“今この瞬間を楽しむきっかけ”を提供する。
アプリの画面イメージ。
なぜ、ビールを扱うハイネケンがこのようなアプリを開発したのか。そこには、同社が実施した「スマートフォン利用実態調査」の結果が反映されている。
家族や友人との時間にスマホをチェックするが約8割
ハイネケン・ジャパンでは2024年9月27日~29日に全国のスマートフォンを利用する20~50代計208人を対象に、スマホの利用に関するアンケートを実施。
調査では、「友人や家族と一緒の時間を過ごしているときにスマホをチェックしてしまうことがありますか?」という質問に対して、「はい」と回答した人が79.8%という結果に。さらに、20代の回答のみに絞ると、「はい」と回答とした人の割合は90.4%となった。
また、別の設問では、41%の人が「できればスマホの利用時間を今より減らして、スマホ中毒状態を抜け出したい」との考えを示した。
3代目社長フレディ・ハイネケン氏の「ビールを売るな、楽しい時間を売れ。」をモットーに、人々が楽しいと感じる時間や空間の提供を目指しているハイネケンは、これらの結果も踏まえてスマホの利用を意図的に減らすことで、人と人が実際に交流することの大切さ、リアルが充実することの楽しさを改めて実感してもらうために、アプリを開発したという。
【この記事を読んだ人に】宣伝会議おすすめ講座
顧客を理解し”選ばれるブランド”を体現する技術を学ぶ
顧客体験デザイン実践講座
優れたブランドは顧客と素晴らしい体験を共有し、長期にわたり生活者と繋がり続け、必要不可欠な存在へと持続的に成長し続ける循環を実現しています。
この循環のエンジンとなるのが、まさに本講座でテーマとして扱う「顧客体験」です。ブランドを通した顧客体験をデザインすることの重要性は説かれているものの、実際にマーケターやデザイナーはどのように考え、どのようなプロセスを経て顧客体験をつくりあげていくべきか。
表立って語られることの少ない顧客体験のデザインを起点としたブランド戦略の裏側を「デザイン戦略・認知施策・体験デザイン・LTV向上」の4つの視点から体系化。実際の事例をもとに18名のトップクリエイターがその技術を公開します。
<講座概要>
◯受講形式:オンデマンド形式
◯受講講座:18講座
◯申込形式:(1)個人申込み (2)法人申込み どちらでも可
◯受講期間:申込みから6か月間