第二創業期のサンマルクカフェ 社長が見据える会社の再生と成長

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鎌田滋之氏

サンマルクカフェ
代表取締役社長

日系および外資系広告代理店にてフォードモーターやP&G等を担当。その後スターバックスコーヒージャパンにてマーケティング本部や経営企画本部に所属し、リテイルマーケティングやサントリー社などとの提携事業であるCPGビジネスに加え新規事業などを担当する。2022年サンマルクホールディングスに入社し、同年7月にサンマルクカフェ代表取締役社長に就任。現在に至る。

2022年7月にサンマルクカフェの社長に就任した鎌田滋之氏。コロナ禍を経て低迷したサンマルクカフェを立て直すことが使命だと語る鎌田氏は、同社をどのように再建する計画なのか。広告会社、事業会社のマーケティング職を経た知見と経験で見据える、会社の成長を聞いた。

広告会社を経て事業会社へ 一貫して食品のマーケに興味

──鎌田社長は広告会社からキャリアをスタートなさっています。

キャリアのスタートは、国内の広告会社からです。学生時代から食品に関するマーケティングをしてみたかったのですが、事業会社でのマーケティング職を選ばなかったのは、ある日聞いた広告会社の就職説明会がきっかけ。その説明会では、アイスクリームブランドのハーゲンダッツが日本に上陸し、そのマーケティングを担当していた方が説明をしてくださいました。それを聞いたとき、私が挑戦したいのはこれだ! と確信したのです。

その後、外資系の広告会社に転職をしましたが、そこではP&Gを担当。私は一貫してフードのマーケティングに興味があったので、プリングルズ(現:ケロッグから販売)のマーケティングを行っていましたね。P&Gがマーケティングに優れた企業として知られるように、このキャリアが私にとってマーケティングの軸を築くことにつながりました。その経験は社長職にも活きていると感じています。

──その後、事業会社のマーケティング職もご経験なさっています。

次に転職したのはスターバックスコーヒージャパンです。やはり食品のマーケティングに真っ向から挑戦してみたいと思い、食品専門の事業会社に転職。スターバックスでは主に、リテールマーケティングとチルドカップのマーケティングを担当しました。

ミッションやパーパスに向かって施策を行っていくことの重要性は、このスターバックスで学んだといっても過言ではありません。顧客体験につながる店舗や店内の売り場づくりといったものから、おすすめのメニューを知らせるPOP、接客、清潔感など、お店を形づくっているあらゆる要素を見るのがリテールマーケティングです。お客さまがお店で接するすべてを管理して、体験の質を向上させることが役割ですね。

そこから、スターバックスの経営企画を担当する部署に異動。会社の戦略統合や新規事業の開発をメインで担っていました。会社のミッションやパーパスに向かって施策を行っていくことの重要性は、このスターバックスで学んだといっても過言ではありません。

これまで培ってきた経験をサンマルクカフェの「再生」に活かす

──サンマルクカフェの社長に就任したのは、2022年7月でした。どのような経緯で社長に就かれたのでしょうか。

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