2本目の「ヒートテックLifeとWear/愛は熱」は、グローバルCMですね。夫婦・恋人同士? 親子・仕事仲間・犬も参加! などなど多様な人々が、さりげなく季節を纏う街の空間に馴染みながら存在し、でも自ら語っています(外国語は理解しきれていませんが……)。よくあるCM手法に見えますが、何かが違っているウォームな印象。
3本目のカシミヤは、最初に“人生で味わったほうががいいこと”とさりげなくコピーが浮き出されます。続いて、いい物語・いい旋律・同じ時代を生きる人の奇跡・とびきりの失恋・なにも考えない時間・運命みたいな偶然 とコピーがそっと添えられて、タレントの演技?が全く映像の流れと一緒になっていて、最後のLifeに魔法と言うコピーと揺れるカシミヤまでつながり、まさに“なめらか”だな~と感じ入ってしまいました。
制作スタッフがブランドを愛し、理解しているのでは
ユニクロのCMは、ここ数年、安定した良いCM評価がなされていると思います。この3本も、同様にその評価を受けるモノだと思いますが、何故このような制作が続けられているのかなと、またまた妄想が働きました。
もともとユニクロのブランドミッションが明快なのだと思われますが、監督をはじめとした制作スタッフがこのブランドを愛してやまないのではないでしょうか?
だから、制作スタッフがユニクロブランドのトーン&マナーを、進化に挑みながら、でもきちっと守り続けることをしてくれているのではないかと予測します。
制作サイドから時代の潮流を投げかけられてもブランドミッションを軸に議論がなされるので、守るモノ・攻めるモノがクリアになり、多くの広告主が悩んでいる制作プロセスに感じるクリエイティブっていうのは理解しがたいな~という論理的思考から来る疎外感は、恐らく無いのではないかと思われます。