ジオテクノロジーズは10月29日、「屋外広告に対し進行方向で視認エリアにいる、なおかつ周辺の障害物に影響を受けずに広告媒体を見ることができるオーディエンス」を計測できる技術の特許取得を発表した。特許番号は第7555689号。登録日は2024年9月13日。
長年効果測定が難しいとされてきた屋外広告に関しては、2022年10月、デジタルサイネージコンソーシアムが世界各国の屋外広告視認者数計測モデルの基礎となる「OOHオーディエンス測定の新しいグローバルガイドライン」を発表。2023年4月には、同コンソーシアムをオブザーバーとして広告会社6社、OOH媒体事業社6社による「日本版OOHメジャメント標準化検討準備委員会」が発足し、データ計測の基準や仕組みの整備がなされてきた。
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システム開発企業としてデジタルサイネージコンソーシアムに参画しているジオテクノロジーズ。同社は今回、人流データを活用した、より精密で現実に即した屋外広告接触判定を可能にする技術の開発に至った。
同特許では、5秒間隔の人流データを取得・解析することができ、これまでの一般的な5~15分間隔での測定に比べ、リアルタイムに近い広告接触判定が可能になる。
またGPSにより人の進行方向を導き出し、進行方向を加味した広告との接触有無を確認できる。
さらに広告接触エリアが地面と接触している場合としていない場合に分けてエリアを算出できるほか、広告の設置高さ、縦横の長さも加味して、「任意の場所に設置されている適切な視認エリア」の設定が可能となる。
同特許技術は、同社のアンケートモニターを活用した調査サービス「Geo-Research(ジオリサーチ)」と統合することにより、屋外広告の視認可能なオーディエンス(OTC: Opportunity To Contact)だけではなく、実際に広告を視認した可能性の高いオーディエンス(VAC: Viewed Advertising Contact)も高精度で測定することが可能になる。
今後同社では、同技術を基盤として、屋外広告と当社独自の技術を融合させた新たなマーケティングソリューションの開発に注力していく方針。
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