更年期への理解増進を図る取り組み ドキュメンタリー動画などを公開、ファンケル

更年期世代に寄り添い、ブランド価値向上を図る

ファンケルは更年期世代の悩みに寄り添う「FANCL MENOPAUSE ACTION」を10月18日に開始した。女性の健康課題である更年期への理解を促すため、更年期の悩みを抱える母親と子どもたちとの向き合い方を描いたWeb動画、症状や対策を掲載したWebサイトなどを公開。今後は学生や大人向けの更年期を学ぶ講座やイベントなども実施する。同社の顧客は40~50代女性も多く、更年期世代の女性を応援する姿勢を示すことでブランド価値の向上を目指す考えだ。

実データ グラフィック 更年期をひとりにしない。

更年期世代の悩みに寄り添う「FANCL MENOPAUSE ACTION」

同社は25年以上前から女性のホルモンバランスを研究し、更年期世代の女性の悩みに沿った商品を展開している。 国際閉経学会が1999年に定めた、更年期の健康に関する情報を世界に提供する「世界メノポーズデー」(10月18日)に先駆け、更年期に関する意識調査を実施。更年期により日常生活に影響が出ていても、周囲に話すことに抵抗を感じ、一人で悩みを抱えている女性が多いことが分かった。

更年期の不調は、ホットフラッシュなどの代表的な症状だけでなく、だるさやメンタル面の不調など、見た目ではわかりづらい症状も多く、周囲の理解を得づらい側面があるという。「怠けではなく、症状だと理解してほしい」という声も多い一方、「自分の怠けなのでは」と悩む人もいる。

更年期の当事者は、「経験していないことを相談されても困るのではないか」という不安などから約6割が周囲に相談することに抵抗を感じている。一方、「家族や友人などに相談したい」「更年期に関する理解が世の中に広がることで支えになる」と思っている人も約9割に上る。

経済産業省の調査によると、更年期症状による経済損失は年間1.9兆円に上るという。

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