11月1日(金)発売!月刊『ブレーン』2024年12月号
特集「アップサイクルで循環する社会をデザインする方法」
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本来、捨てられるはずだったものに新たな価値を付加する「アップサイクル」という手段がさまざまな事業体においてスタンダードとなっている今。デザイナー、クリエイターによる多様な価値提案が生まれています。
プロダクト自体のデザインや参加性を高める体験設計などに取り組んでいるクリエイターや事業者などの声から、「ものを創り出す」のその先にある、循環する社会をデザインする方法を考えていきます。
特集のトピックス
廃棄物を「循環」の視点から見直す
「ゴミうんち展」
展覧会ディレクター/佐藤卓
2025年2月16日まで、「21_21 DESIGN SIGHT」で「循環」をテーマとした企画展が開催されている。その名も、「ゴミうんち展」。この「ゴミうんち」という新たな概念は世の中に何を問いかけているのだろうか。展覧会ディレクターのひとりである佐藤卓さんに話を聞いた。
「子ども服の廃棄を減らす サステナブルレーベル」
ゴールドウイン「GREEN BATON」
着られなくなった子ども服は意外と廃棄されてしまうことも多い。「子ども服の廃棄を減らしたい」そんな思いでゴールドウインが主宰する“ サステナブル・レーベル” 「GREEN BATON」。要らなくなった服をポイントで買い取り、修理を施してリセールに繋げている。
「髪に良いことが地球にも良い」
再生を後押しするヘアケアブランド
uka「リジェネラティブグッド」シリーズ
トータルビューティーカンパニーのuka(ウカ)は2024年7 月、「リジェネラティブ グッド」と題したヘアケアシリーズを新たに立ち上げた。髪だけでなく、自然や地域の経済にとってもリジェネラティブ(=再生型)なモデルを立ち上げている。
デニムやTシャツもカカオのアップサイクルで
地球環境に貢献
明治「ひらけ、カカオ。」
明治が2022年から進める「ひらけ、カカオ。」の取り組みでは、チョコレートに使われるカカオ豆を包むカカオフルーツのアップサイクルを模索している。23年からは、「衣食住」の側面からアップサイクルしたプロダクトを展開。価値化に取り組んでいる。
初対面の際にも話題に?
食べられなくなった「米」を「名刺」へ
亀田製菓「Re Kameda」
亀田製菓は2024年5月から、米菓の製造過程で発生する副産物を再利用するアップサイクルプロジェクトを進めている。第一弾として制作したのは「おこめ名刺」。全従業員に配布し、プロジェクトの浸透を図っている。
デザイナーが環境問題のためにできること
清水彩香×八木 彩
デザイナーやアートディレクターの視点から循環型社会を実現するために何ができるだろう。「自然と健やかさ」や「社会課題」といった軸を元に仕事をしている清水彩香さん、経営に寄り添いクライアントをサポートする八木彩さん。2人の視点から、今考えていること、実践していることを語ってもらった。
「青山デザイン会議」Vol .303
地域発、アップサイクルの担い手たち
伊藤昌徳 × 山本直人 × 田中達也
巻頭特集でも、さまざまな企業・ブランドのアップサイクルに関わる取り組みやクリエイティブを紹介しましたが、青山デザイン会議では、さらに「地域」にフォーカス。
集まってくれたのは、富山と東京を拠点に、50 ~100 年前につくられた和だんすにアクリルを組み合わせたアップサイクル家具ブランド「P/OP」をはじめさまざまなプロジェクトを展開する、家’ s の伊藤昌徳さん。
日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った徳島県上かみかつ勝町に、2015 年にクラフトビールの醸造所RISE & WIN Brewing Co. を設立、さらに上勝町ゼロ・ウェイストセンターの運営を行うなど同町のまちづくりに深く関わる、スペックの田中達也さん。
サトウキビの搾りかす「バガス」をはじめ、全国18カ所で26 種類の残渣をアップサイクル、地元・沖縄のオリオンビールなどの企業や自治体と協働で数多くのプロジェクトを手がける、Curelabo の山本直人さん。リサイクル、リユース、リデュースを通じて“ アップサイクル” されていく、地域のこれからを語ります。
月刊『ブレーン』2024年12月号
特集「アップサイクルで循環する社会をデザインする方法」
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