和歌山県観光連盟は10月29日、首都圏からの誘客拡大を目的に、メディア、旅行会社などを招いた「“聖地リゾート!和歌山”東京レセプション2024」を東京・ホテルニューオータニにて開催した。
2004年7月7日に世界文化遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」は、登録20周年を迎えた今年、「聖地リゾート!和歌山キャンペーン」を実施している。そのほか、2025年4月に開催される「2025年日本国際博覧会」に和歌山県が出展することから、レセプションでは万博を起点とした誘客の提案も行われた。
レセプションには、総本山金剛峯寺・高野山真言宗高野山執務公室長・藪邦彦氏熊野本宮大社宮司・九鬼家隆氏が登壇してのトークセッションも行われた。真言密教の高野山、修験道の吉野、大峯、神道信仰の熊野三山は神仏習合の思想によって結ばれており、2名の対談は「和歌山ならではの神仏習合を象徴するもの」として企画されたという。トークセッションでは、二者択一を迫る西洋思想と異なる日本の多様性を受け入れる文化について言及された。
写真左から和歌山観光PRシンボルキャラクターの「わかぱん」、総本山金剛峯寺・高野山真言宗高野山執務公室長・藪邦彦氏、俳優の村井美樹氏、和歌山県知事・岸本周平氏、熊野本宮大社宮司・九鬼家隆氏、大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」。
観光プロモーションの説明会のほか、当日はレセプション交流会も開催に。会場には和歌山県知事の岸本周平氏も参加、挨拶に登壇をした。観光誘致の施策として、「公共交通機関で移動した先、ラストワンマイルを担うタクシーをはじめとする二次交通の充実に力を入れる」という方針が岸本知事より示された。
会場内に設置された和歌山県特産の梅酒をPRするブース。
レセプション交流会では、和歌山県食材を生かした特別料理が提供されたほか、和歌山県内の各地域の団体が出展し、各地の魅力を来場者に発信していた。