シャワー企業が医療や宇宙に挑戦 独自技術を発展させるサイエンス

沖縄県宮古島で実施したバルーンを用いた成層圏からの模型落下試験

民間の宇宙利用時代に向けた「宇宙シャワー」の開発では、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の運用や利用支援業務を手掛ける「有人宇宙システム(JAMSS)」との共同研究を実施。民間人が宇宙空間で暮らす上での生活の質(QOL)向上を目指す。

民間人が宇宙を旅する時代が目前まで迫っている。9月には米国の宇宙企業「SpaceX」による民間の有人宇宙飛行ミッション「ポラリス・ドーン」で、世界初の民間宇宙遊泳に成功。宇宙利用が本格的に拡大しつつある一方、宇宙空間での生活では様々な制約や課題がある。

特に水資源が貴重であることから衛生的な生活の確保が難しいという。無重力空間では水が流れないため、地上のようにシャワーを浴びることができず、宇宙飛行士は体を拭くことで衛生を保っている。

民間人の宇宙旅行時代が訪れた時、宇宙で快適に過ごす需要が新たに生まれると見られる。そこでサイエンスは宇宙のQOLに着目し、宇宙空間の生活の課題の一つである「入浴」に関する技術開発を行う。

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