【対談】東急電鉄がInstagramで取り組む若年層向け社内アンバサダー施策

SNS発で新商品の誕生も?!

武内:今後チャレンジしていきたいプロジェクトやアイデアがあれば、ぜひお伺いしたいです。

矢澤:前編でお話ししたように、SNSがきっかけで当社のデジタルチケッティングの新商品が生まれるといいなと思っています。鉄道の切符は許認可の縛りがあり簡単にはつくれないのですが、Q SKIPであれば比較的スムーズに商品開発が可能です。

鉄道会社では、お客さまの声を受けて新しい切符をつくるような流れはあまり多くありません。電車を安全に時間通り動かすことに対して対価をいただくことが価値提供の本質ですが、お客さまの「好き」や興味をInstagram上で感じ取り、お客さまの体験と移動をセットにした商品を提供する、それが本丸のチャレンジだと思います。

武内:素晴らしいですね。普段降りない駅で降りる、といった行動はとても文化的で、誰でもやってやれないことはないがきっかけが無く取り組まれていない部分かと思います。SNSの声がきっかけになり商品が生まれて人々が動くと、体験した人が楽しいだけでなく、発信元となった人もとても喜んでくれそうですね。Instagram上の発信者同士がつながってコミュニティ化していく未来も描けそうです。

矢澤:お客さまの実際の行動に結びつけていくツールは、従来はマスメディア、雑誌、イベントが担っていたのに対し、現在はSNSが主軸になってきていると思います。今後もっと価値の変容を受け入れ、バランスを持って幅広い施策を行っていく必要があると思っています。

武内:SNS上のコミュニケーションから新たな提供価値が生まれ、それがまたSNSで広がっていく。そんな素敵な流れをぜひ作っていただきたいですね。今回は非常に本質的なお取り組みについてお伺いさせていただき、ありがとうございました!

advertimes_endmark

写真 人物 東急電鉄 広報・マーケティング部 広報CS課 課長の矢澤史郎氏、武内氏


1 2 3
武内 一矢(NAVICUS 代表取締役)
武内 一矢(NAVICUS 代表取締役)

早稲田大学卒業後、Q&AコミュニティサービスOKWAVEを運営するオウケイウェイヴに入社。X(当時:Twitter)などSNSを活用した企画を担当。その後、ディー・エヌ・エー、ふるさと納税ポータルサイト大手「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクなどを経て、2018年、コミュニティ・SNSマーケティング支援を行うNAVICUS(ナビカス)を設立、代表取締役に就任。2022年10月、九州を中心にWebマーケティング支援を行うNAVICUS九州のCMOに就任。2023年12月よりPR TIMESのグループ会社となり、広報面のサポートも加えた幅広いコミュニケーション支援体制構築に向け邁進中。

武内 一矢(NAVICUS 代表取締役)

早稲田大学卒業後、Q&AコミュニティサービスOKWAVEを運営するオウケイウェイヴに入社。X(当時:Twitter)などSNSを活用した企画を担当。その後、ディー・エヌ・エー、ふるさと納税ポータルサイト大手「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクなどを経て、2018年、コミュニティ・SNSマーケティング支援を行うNAVICUS(ナビカス)を設立、代表取締役に就任。2022年10月、九州を中心にWebマーケティング支援を行うNAVICUS九州のCMOに就任。2023年12月よりPR TIMESのグループ会社となり、広報面のサポートも加えた幅広いコミュニケーション支援体制構築に向け邁進中。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ