「AIタレント」を「使用しない」選択 「本物」の価値を伝える宮崎県のPR動画

俳優の温水洋一が「AIタレント」を演じる

宮崎県都城市は、ふるさと納税の返礼品である肉や焼酎の魅力を伝えるWebCM「【都城市】AI温水洋一篇」を11月1日から公開している。都城市出身の温水洋一が、AIを用いて作成された架空の人物「AIタレント」を演じる。「ふるさと納税」の受入額日本一を5回獲得した同市は、2022年から「本物」をテーマとしたWebムービーを制作しており、話題のAIタレントをそのまま使用せず、本人が演じることで「本物」の魅力を訴求する狙いだ。

本物の温水が「AI温水洋一」を演じるCM

CMでは、「AIタレント」の「AI温水洋一」が登場。AIのようなリアクションを行うが、その正体が本物の温水本人であることが明らかになるストーリーだ。「AIはすごい。でも、本物はもっとすごい。」というフレーズとともに、都城市の肉と焼酎のおいしさが「本物」であることを伝えている。

CM後半では温水への特殊メイクシーンや、アンドロイドの演技を研究する姿も公開。同CMの解禁に合わせて、温水の還暦を祝う新聞広告も展開した。

宮崎県「AI温水洋一」

温水は2021年から起用されており、昨年はVTuber「ぬくみん」を演じた。担当者は「温水さんの演技力に対し称賛の声が多く寄せられた」としており、若年層から高年齢層まで幅広い層への訴求効果が見られるという。今回は世界で話題となっているAIをテーマに設定。ふるさと納税や地方移住のサイトで様々な「日本一」が散見される中、「日本一の肉と焼酎のふるさと 都城市」として認知向上を図る考えだ。

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