スマートニュース Global Ads Business, Global Product & Solutions Specialist Head of Product & Solutions Specialist 甲賀雄介氏
日本国内ではNo.1※のユーザー数を誇るニュースアプリ「SmartNews」。提携するメディアはサービスを展開している日本・米国を合わせて3000以上。月間利用頻度の観点でも大手プラットフォームを上回り、「毎日の習慣メディア」としてもユーザーの支持が高い国内最大級のニュースアプリだ。
広告メニューは大きく2つ。運用型広告「Standard Ads」と予約型広告「Premium Ads」だ。運用予算に応じてサイトへの誘導数やアプリインストール数の増加など、広告主のゴールに合わせての利用と相性が良いのが運用型の「Standard Ads」。一方トップチャンネルや多様なチャンネルのファーストビューでディスプレイ広告を確実に配信できるのが予約型の「Premium Ads」。ユーザーの視点が一気に集まる注目度の高い位置で配信するため、認知獲得に寄与できる。
さらにSmartNewsアプリが力を入れているのが動画広告。2022年からはトップ画面やその他の主要なチャンネルを横断して、最上部に動画広告を配信できるメニューも展開。多くのユーザーの目に触れる掲載面と、チャンネルごとに出し分けて届けたいターゲットに狙って配信できることから、広告主からの評価も高いのが特徴だ。
SmartNewsの新たな縦型動画広告 注目が最も集まる面に配信
そんなSmartNewsアプリが2024年3月に提供を開始した新たな動画広告メニューが「Top News Video Ads」。最大の特徴は、アプリ起動時のトップ画面や主要なチャンネルで、全面の縦型動画広告を配信できることだ。
同社で広告プロダクトのビジネス戦略全体を統括している甲賀雄介氏は、縦型動画広告に特化した背景には、生活者における昨今の動画視聴行動や広告主からのニーズが影響していると話す。「今やユーザーがスマートフォンで縦型動画を視聴することは一般的です。その視聴態度に対応することはもちろん、広告主の皆さんからは動画広告をよりインパクトのあるフォーマットで配信したいというニーズも高まっていました。当社としても、広告主の皆さんの課題解決に貢献するより良いメニューを提供するべく『Top News Video Ads』をローンチしました」(甲賀氏)。
スマートニュースが提供してきたこれまでの動画広告と大きく異なるのはアプリ起動時に画面全面かつ縦型での広告を配信できること。ユーザーから最も注目が集まるタイミングで配信するため、生活者に強いインパクトを残すことが見込める。「とくにブランディングや認知獲得に大きな効果が出るとわかってきました。新商品の発売時や大々的なキャンペーンを開始するとき、既存商品であればリブランディングを行ったときなどに有用です」。
SNSプラットフォームにはない3つの広告配信メリット
しかし縦型動画での広告配信を検討すると、プランニングでは大手SNSプラットフォーマーでの配信を視野に入れることも多いのではないだろうか。他の媒体と比較して、SmartNewsアプリで縦型動画広告を配信するメリットは、広告主の立場からしても重要な部分だ。甲賀氏によるとポイントは大きく3つ。「掲載情報の多様性」「ブランドセーフティの担保」そして、ユーザーへの新たな発見を提供できる「パーソナライズド・ディスカバリー」だ。
「SmartNewsアプリは3,000以上の媒体と提携し、ユーザーへ多様な情報をお届けしています。それに加えて、各メディアからの信頼性の高いニュースコンテンツを掲載しているため、配信面もブランドセーフティを担保しながら広告を打つことが可能です。信頼できる商品・サービスであるというイメージ定着を図るときには有効だと思います。それだけではなく、ターゲティングの観点においても性別・年齢・時間帯・地域・チャンネルから選択が可能なので、特定の層にアプローチしたいときにも活用できます。また、視聴完了率やクリック率などの効果測定も可能です。出稿した広告主の方々からは、ユーザーエンゲージメントの獲得にも高い効果が出ているとの声をいただいています」。
さらに5月13日からはNTTドコモとの業務提携の取り組みの一環として、ドコモのAndroid端末向けニュースアプリ「SmartNews for docomo」への広告配信も開始。リーチできるアクティブユーザーのボリュームが大幅に増加し、Top News Video Ads活用のメリットも高まっている。
視聴完了率は約5割 ユーザーファーストな広告体験
甲賀氏の話でも出たように、広告を見たユーザーのエンゲージメントや体験は出稿主からしても意識しておきたいところだ。ニュースを見にアプリを訪れたユーザーは、起動時に出る広告にストレスを感じないのだろうか。甲賀氏によると、「Top News Video Ads」で配信した15秒の縦型動画広告の平均視聴完了率は40~50%。横型で提供していた配信面と比較すると約1.5倍の効果が出ているという。さらにクリック率では5%という数字が出ており、横型の平均クリック率である1.5%を大幅に上回る結果が出ている。
「当社でも縦型動画の配信面を提供するのに際して、ユーザーの体験を損ねるものになるのではないかという議論はありました。スマートニュースにとって最も大事なのは、アプリのユーザーです。ユーザーがいるからこそ、上質なコンテンツを提供する媒体と提携でき、広告主の皆さまに賛同していただけるサービスになると考えています。スマートニュースの軸にはこの『ユーザーファースト』のポリシーがあるので、広告体験についても安心して出稿していただける自負があります」。
現状、とくに成果が出ている広告主の業界は飲料や自動車、ハイテク企業だと甲賀氏。ある広告主は新商品発表のタイミングで縦型に配信しながら従来の広告枠でも配信し、クロスメディアで認知獲得を図ることもあるという。多様な配信面を提供するSmartNewsアプリならではの戦術だと言える。
「ニュースアプリとしての本質に立ち返っても『情報を欲している人に確実に届ける』ことと『新たな情報の発見』を提供することは使命だと思っています。それはニュースの記事でも、広告でも同じです。そういう意味でも『Top News Video Ads』をはじめ、当社が提供する広告で、ユーザーにとって新しい情報の発見に繋げられればと考えています。狙って広告を打ちながらも、新たな層へのアプローチができるのもメリットです。今後もユーザー、提携媒体、広告主の三者にとって有意義なサービスを目指していきます」。
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