機能面だけでなく、コト提案で「セレナ」を訴求
日産自動車は13日、ミニバン「セレナ」の新プロジェクト「NISSAN SERENA presents WONDER HUNTER」を開始した。自然や文化、アクティビティといった複数の要素を組み合わせて体験する観光スタイル「アドベンチャーツーリズム」(AT)をファミリー向けに訴求する施策で、日本アドベンチャーツーリズム協議会(JATO)と共同で実施。旅行にゲーム要素を取り入れることができるコンテンツ「WONDER HUNTER」を公開した。
日産自動車チーフマーケティングマネージャーの村田氏と「e-4ORCE」を搭載した新型「セレナ」
国土交通省によると、日本の一人当たりの公園面積は、日本を含む主要 8カ国9都市中でもっとも少ないほか、外で 2 時間以上遊ぶ子どもも全体の9%で、子どもの「外遊び離れ」が進行しているという。
そこで、同社は様々なアクティビティを通じて地域の文化や自然に触れることで子どもの成長を促すATに着目した。ATとは「アクティビティ体験」「自然体験」「文化体験」の3つの要素のうち、2つ以上の要素で構成される旅行。旅行者が地域独自の自然や文化を、現地の人々とともに体験し、旅行者自身の自己変革や成長の実現を目的としている。
プロジェクトでは、家族向けにATを提供することで、「外遊び離れ」が進む子どものチャレンジ精神を後押しする考えだ。14日には「セレナ」のハイブリッドモデル「e-POWER」車に、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載した4WD仕様が発売されたこともあり、家族と出かける体験価値をあらためて提案する狙いもある。