「さらにワクワクする体験を」から始まった全国のテレビ局とのコラボ、「ピノTV」制作の裏側

森永乳業のアイスブランド「ピノ」は、「ピノTV」と題したキャンペーンを10月上旬から開始した。

「ピノTV」はパッケージのフタ裏に記載されたQRコードをスマートフォンで読み込むことで、オリジナルの番組(約5分)を視聴できる施策。10月上旬より番組にアクセスできる「ピノTV」パッケージ(全7種)に切り替え、期間限定で発売している。

これまでも、パッケージを用いてさまざまなコンテンツやゲームとのコラボレーション戦略を展開してきたピノ。今回は、全国各地の 7つのテレビ局とのコラボレーションを実現し、「ピノ」をテーマにしたバラエティ番組やワイドショー、恋愛ドラマ、ニュース、歌番組など、さまざまなジャンルの番組を制作している。テレビ局とアイスブランドのコラボという今回の企画は、どのように始まったのだろうか。

「楽しいアイスを目指しているピノ。 ピノを読み込んだらゲームができる『ピノゲー』、ゲームに生成AIを組み合わせて多人数で楽しくプレイできるようにした『みんなでピノゲー』ときて、さらにワクワクする体験をというオリエンがきました」と、クリエイティブディレクター 尾上永晃氏。

「箱のサイズ感の持つシズルや、開けると何かが起きそうなワクワク感の両方を満たすものとしてテレビはどうかという案が出ました。それも力道山の時代のような、とりあえずつけたら何か楽しいことが始まるテレビ。映像だったらネットでいくらでも見られるので、テレビ局と組む必要があると考えました。そして、何が始まるか分からないけれど気になる番組を作るパートナーとして、全国のテレビ局と番組を作ろうと。というのも、見逃し配信プラットフォームの影響でキー局とローカル局の垣根がなくなり、テレビそのものの垣根もなくなってきています。こうした流れの中で、ローカル番組が跳ねるケースが増えています。その感じがテレビ黎明期っぽいのではないかと思ったためです」

今回の施策では、期間限定で発売されたピノのパッケージのふた裏にQRコードがついており、QRコードをスマホで読み込み、箱の認証を行うと番組が始まる仕組みになっている。今回公開されているのは、HBC(北海道放送)によるトークバラエティ「ピノ談!」、khb(東日本放送)によるワイドショー「突撃!ピノほんわかTV」、TVK(テレビ神奈川)による恋愛ドラマ「ピノ恋」、メ~テレ(名古屋テレビ)による音楽番組「ピノ歌謡祭」、TVO(テレビ大阪)による怪談番組「初ピノ怪談」、HOME(広島ホームテレビ)によるニュース番組「ピノNEWS」、FBS(福岡放送)検証バラエティ「ピノくん。」の7本。いずれも「ピノ」をテーマにしており、ピノならではの楽しさや魅力を番組に詰め込んでいる。さらに、各番組は数回内容が更新されるため、次回のコンテンツを待つ楽しみやワクワク感も持ち合わせた企画になっている。

「ピノと一緒に、ピノを食べるときに見るとより美味しく楽しい体験になる番組を作ってくれませんか?というお願いを広くして、手をあげてくださったり、企画を送ってくださった局とご一緒させていただきました。ルールというほどのものは無いのですが、『おいしく楽しい体験』という基準に加え、テレビ的であることと新しさがあることをお願いしました」

大切にしたのは、ピノと局で番組を作る、ということ。そのため、企画出しの段階からテレビ局側とクリエイティブチーム側がお互い案を出して議論して進める形をとったという。また7局あったので、チームメンバーそれぞれが各番組のCDを担当し、クライアントと一緒に現地での撮影にも赴き制作した。

「分業制にしてあまり細かく共有しすぎたり確認しすぎたりしないことで、各局の色が出た気がします。クリエイティブチームはもちろん、調整の嵐だったので営業チームが土台となってどうにか出来た仕事です」

制作にあたって気を付けたことは、番組の内容がかぶらず、バラエティ豊かになるようにする。各局の色が出るようにする。ピノが美味しそうに感じられる。ピノと一緒に見るからこその体験になっている。また、ある番組では、ある時間になると中身が変わるといった仕組みもあるという。

PRイベントは、テレビ15番組・Web348媒体(10/31時点)と多くの露出を獲得し、 「ピノTV」は一時、Xのトレンドにて5位になった。「各番組のボリュームも満点で面白かった」「この番組を見たくて買った」などの声も上がっており、 番組の内容に関する評価は高く、早速7種類コンプリートしてくれている人も出ているという。各番組は2025年3月31日まで視聴できる。

FBS(福岡放送)検証バラエティ「ピノくん。」

khb(東日本放送)ワイドショー「突撃!ピノほんわかTV」

TVK(テレビ神奈川)恋愛ドラマ「ピノ恋」

HBC(北海道放送)トークバラエティ「ピノ談!」

HOME(広島ホームテレビ)ニュース番組「ピノNEWS」

メ~テレ(名古屋テレビ)音楽番組「ピノ歌謡祭」

TVO(テレビ大阪)怪談番組「初ピノ怪談」

スタッフリスト

共通

企画 電通、D2C ID
CD 尾上永晃
もっと見る

企画 加藤倫子、吉田隆大
AD 井本善之
C 姉川伊織
Pr 高橋大輔
PR Pl 松尾雄介、渡邉友理
AE 山崎亮太郎、岡村祥汰、阿部湧人

グラフィック

制作 J.C.スパーク、P.I.C.S.
D 藤井亮、伊藤みずき
Pr 杉山雅志、丹治遥(グラフィック)、飯尾明良、謝花茂男(CG)
PM 渡辺彩花(P.I.C.S.)
3DCG Artist Zawakun、豊田遼吾、宮島信太郎
I 岩下慶子、なばたとしたか

ピノTV開発

制作 カヤックアキバスタジオ、カヤック、u2tech、cotofure
テクニカルディレクター・フロンテッドエンジニア 藤澤伸
Pr 清水優大
D 大桐佳奈
フロンテッドエンジニア yui540
画像認識AI開発 小澤夏奈子、高橋弘樹
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ