ストーリー性の高いWebドラマ形式で共感誘う
日産自動車は、俳優の遊井亮子が主演する日産デイズWebドラマ「おでかけスイッチ」を10月25日より特設サイトで公開している。共働き世帯が増加する中、仕事と家事を両立する多忙な母親に着目。動画を通じて、買い物や送り迎えなど「誰かのため」ではなく、「自分のためのおでかけ」に踏み出すきっかけを提案する狙いだ。
多忙な母親に「自分のためのお出かけ」を提案するWebドラマ「おでかけスイッチ」
同企画のコンセプトは、「デイズ」オーナーとのインタビューを通じて生まれた。せわしない毎日を送る母親にとっての車は「送り迎え」「買い出し」「通勤」などの役割をこなすためのものということが分かった。そこで同社は「一生懸命な母親にこそ、自分のお出かけを楽しんでほしい」という思いから、同ドラマを企画した。
遊井が演じる主人公の藤川しほ。忙しくても楽しそうではあるが、自分より家族を優先しがち。いつか時間ができたら行きたい場所はあるが、その機会はなかなか訪れない。ある日、いつもそばで見守っていた娘から「おでかけスイッチ」を押され、自分の時間に動き出していくというストーリーだ。
メインターゲットである小学生の子どもを持つ母親の「共感」を重視。ドラマに慣れ親しんだ世代でもあるため、一般的な広告ではなく、より自分ごと化できるストーリーのあるWebドラマの形式を選び、リアルな母親を演じることができる遊井の起用に至った。ブランド&メディア戦略部の棚橋研人氏は「家族の毎日を覗いているようなリアリティのあるアクティブな日常をチャーミングに演じてもらった」と話した。
「デイズ」は昨年9月にマイナーチェンジ。「インテリジェント アラウンドビューモニター」などの先進技術を搭載し、母親が安心しておでかけを楽しむことができるサポートが充実しており、同施策を通じて訴求する考え。まずはターゲット層に動画で興味を持ってもらい、スペシャルサイトをクリックするといった能動的なアクションを促す導線を設計しているという。