「まずはやってみる!」の精神でブランド変革を仕掛ける、富士通のR30のホープ

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する月刊『宣伝会議』の連載『R30のホープたち』。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は、富士通で活躍する廣木健志さんに話を聞いた。
※本記事は月刊『宣伝会議』12月号の転載記事です。
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廣木健志さん

富士通
グローバルマーケティング本部
ブランド戦略部

2018年入社。インターネット広告の運用業務や新規ビジネスの立ち上げに参画したのち、2021年にコーポレートマーケティング統括部へ配属。コーポレートショールームの立ち上げやブランドコミュニケーションの戦略策定/実行を担当。現在は、Z世代を中心とした新たなブランド認知醸成に向けた全社ブランドコミュニケーションに従事。

注目のマーケティングキーワード「AIとクリエイティビティ」

カンヌライオンズの受賞作を見ていても、マーケティングにおいてAIをどう活用するかが議論になっているのを感じています。生成AIはアイデア創出の強力なツールですが、頼りすぎると「考える力」を失うリスクも。AIにすべてを委ねるのではなく、人間ならではの感性や発想力を活かしながら、AIと共存していくことが重要だと感じています。AIが生成したクリエイティブの著作権問題などの新たな課題も生まれていますし、今後の動向に注目しています。

新卒入社から一貫してマーケティング業務に従事

国内外で12万人以上の従業員を抱える富士通。そんな同社のグローバルマーケティング本部で、全社ブランド戦略の策定・実行を担うのが廣木健志さんだ。大学時代にITベンチャー企業でマーケティング業務のインターンシップを経験し、その面白さに魅了されたという廣木さん。

「当時、インターン先の企業の公式SNSアカウントの運用をしていて、自分が発信した情報で、何万人もの人に影響を与えられるダイナミックさに面白さを感じました。また結果が数字で把握できること、そのデータをもとに次の施策を企画するプロセスも魅力に感じました」と当時を振り返る。

インターンで経験したスタートアップではなく、日本を代表する大企業である富士通を選んだのは「より大きなインパクトを残す仕事をしたい」という思いから。入社後、広告運用のエンジニアとして配属され、入社当初からマーケティング関連の業務にも携わってきた。最初に携わった企業向け広告運用サービスのプロモーション業務では、多額の広告費をかけたにもかかわらず、目標を大きく下回るという苦い経験もした。

「入社したばかりの自分にとっては、取り返しのつかない失敗で、かなり落ち込みました」と廣木さんは振り返る。

「しかし、仕事で大きな失敗をしたとしても企業はその後も変わらず回っていくことに気付いたんです。それからは失敗を恐れて尻込みするのではなく、まずやってみる。もし失敗したとしてもそこから何を学び、次にどう活かすかを考えるというサイクルが重要なのだと思うようになりました」。

この経験から、大胆に挑戦する姿勢を身に付けた廣木さん。この経験が、その後のキャリアにも大きな影響を与えたという。

多くの人々の富士通に対する「パソコンや携帯の会社」という認知からパーセプションチェンジを図るべく、新たなチャレンジにも取り組んでいる。そのひとつが大気汚染の状態をケーキで表現して環境問題の深刻さを人々に訴える「CARBON CAKES」プロジェクトだ。

実データ グラフィック カーボンケーキKV

PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGIとコラボレーションし、大気の状態を表現した真っ黒なケーキ「カーボンケーキ」を発表した。

 
 
…この続きは11月1日発売の月刊『宣伝会議』12月号で読むことができます。

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