はとバスガイド歴20年以上「客層によって声のトーンを変化」 プロの接客術

本記事は月刊『販促会議』11月号に掲載されている、販売・接客の現場で活躍する、キーパーソンに迫る連載「販売・接客のキーパーソン」の転載記事です。

 


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販売・接客の現場で活躍する、キーパーソンに迫る本企画。今回は、はとバスの上村文子氏に取材した。高校卒業後、東京で働きたいという思いがきっかけで、観光バスガイドの仕事に就いた上村さん。20年以上の経験を活かしながら、日々さまざまなツアーを担当するガイド力の秘訣に迫る。

■今月のキーパーソン

写真 人物 上村文子氏

はとバス
観光バス事業本部 運輸部
ガイド課 ガイド 班長
上村文子氏

2002年はとバスに入社。都内や関東近郊をメインに、東北から中京まで幅広いエリアのツアーや貸切バスの乗務を担当。

参考書のような「教本」が業務の礎に

──上村さんのご経歴を教えてください。

黄色いバスがアイコンの「はとバス」に乗って、バスガイドとして勤務しています。入社してから23年目。今も、現役でバスガイドとして働いています。元々は新潟県の出身ですが、高校卒業後は地元を出て、東京で働きたいと思っていました。就職先を探していると、寮がある上に制服がかわいいバスガイドの求人を見つけて。「よし!バスガイドになろう!」と、その場で決めたんです(笑)。

今振り返ってみても、あまりに即興の選択でしたね。就職試験の会場に着いて初めて、歌のテストがあると知ったほどでした。何も用意してなかったので、当時母がよく聴いていた浅田美代子さんの『赤い風船』を歌ったことをよく覚えています。

──バスガイドになった経緯は意外でした。入社してからの業務はいかがでしたか。

入社後は、約1カ月半の研修で、仕事に関する知識を覚えていきました。

「はとバス」に入ってまず手にするのが、当社が独自に制作している「教本」です。東京都内の観光ルートはガイドに関するものだけでも、300ページにも及ぶ冊子になります。これを研修期間で丸暗記しなければいけませんでした。

また、バスガイドとして観光地に関する知識だけでなく、旅行や交通に関する情報、さらにはお客さまへの対応に関する知識を学ぶ必要がありました。

そんな研修などを経て、現在も週5日出勤のうち、ほとんどの時間をバスに乗って勤務しています。

私が担当しているエリアは、主に東京都内や関東近郊で日帰りツアーや宿泊ツアーが多いです。最近は、学生の林間学校にも乗務しています。

写真 人物 上村文子氏

写真 人物 上村文子氏

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