サントリー、適正飲酒啓発の新たな活動開始 2030年までに20万人にセミナー実施

同社は1976年に、不適切な飲酒に関する宣伝広告表現を自主規制する「サントリー宣伝コード」を制定。「酒は、なによりも適量です。」というメッセージを盛り込んだモデレーション広告を1986年から展開するなど、「適正飲酒」の重要性を訴え続けてきた。

2011年からは企業や自治体などを対象に適正飲酒啓発セミナーを実施。2023年までの13年間で延べ3万6000人が参加した。

これまでのセミナーは「適正飲酒啓発」を中心としていたが、「ドリンク スマイル」セミナーでは試飲やVR蒸溜所見学など、実際に酒の魅力を体感できる要素を加えたという。

酒類事業を担うサントリーグローバルスピリッツ社も適正飲酒啓発活動を強化。同社は、グローバル酒類メーカー13社が加盟する「責任ある飲酒国際連盟(IARD)」にグループを代表して参画しており、不適切な飲酒防止や適正飲酒の啓発を推進している。2025~2030年の6年間で、適正飲酒啓発広告を中心としたメッセージを、SNSを含む各種メディアで発信。国内外で延べ10億人に届けることを目標に掲げる。

「ドリンク スマイル」が目指すのは適正飲酒だけでなく、ノンアルコールも含めた「酒」によって笑顔がもたらされる「酒との共生社会」。ブランド価値の向上にもつながると見ており、同社担当者は「適正飲酒啓発を続けながら、酒の価値や素晴らしさ、多様な酒の楽しみ方を、正しく多くの方に理解してもらい、それぞれのブランドの価値をより深く知ってもらえる」と期待を寄せる。

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