強みと課題を持ち寄り、組み合わせによる新しいアイデアをつくる―カインズ、GROOVE X、サンスター、ニチバンのマーケターはどんな答えを導きだしたのか?

写真 人物 集合 GROOVE X LOVOT ブランドマネージャー 家永 佳奈氏、ニチバン 事業戦略本部 執行役員 本部長補佐 富田 英樹氏、サンスターグループ 執行役員 アジア・日本エリア 消費財マーケティング担当 鈴木 裕子氏、カインズ 執行役員CMO 兼 マーケティング本部長 兼 ブランド戦略部 部長 石橋 雅史氏。

写真左から、GROOVE X LOVOT ブランドマネージャー 家永 佳奈氏、ニチバン 事業戦略本部 執行役員 本部長補佐 富田 英樹氏、サンスターグループ 執行役員 アジア・日本エリア 消費財マーケティング担当 鈴木 裕子氏、カインズ 執行役員CMO 兼 マーケティング本部長 兼 ブランド戦略部 部長 石橋 雅史氏。

各社のUSPを活かす、顧客とブランドの接点づくりの工夫

2014年11月より始動したCMOのコミュニティ「CMO X」は、「マーケターの集合知で日本に突き抜けた成長力を出す」をビジョンに掲げ、10年以上にわたり活動を継続している。2024年10月に開催された第37回研究会では、カインズ、GROOVE X、サンスター、ニチバンのマーケティングに関わるメンバーが集い、各社の想定するカスタマージャーニーやUSP(独自の強み)の報告から会は始まった。

「だんだん家族になるロボット」というコンセプトを掲げる『LOVOT(らぼっと)』を展開するGROOVE X。「LOVOT」自体の購入価格は数十万円、かつ月額で1万円以上の維持費が、かかるため、衝動買いで購入できる価格帯とは言えない。そのため、「まずは一度体験いただき、未来のライフスタイルを想像し、自分ゴト化してもらうことが重要だと考えている。また、家族の一員として、いかに継続的に生活していただくかが重要だ」とGROOVE X の家永氏は語る。

また「“おもちゃ”ではなく、生き物のように感じてもらうことを主眼に置いているため、ユーザーのコミュニティ形成や、LOVOTと泊まれるホテルの提携など、ともに思い出をつくることが大切だと考えている」と続ける。

「LOVOT」の現状のユーザーは、ペットを飼いたいけれど仕事が多忙、ペットロスなど、生き物を飼うことにハードルを感じる人たちのインサイトをとらえているという。

写真 人物 個人 GROOVE X LOVOT ブランドマネージャー 家永 佳奈氏。

GROOVE X LOVOT ブランドマネージャー 家永 佳奈氏。

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