スタメンは11月21日、組織サーベイに関する調査の結果を発表した。人的資本経営への関心の高まりから、組織サーベイ、エンゲージメントサーベイを実施する企業が目立つが、「従業員のサーベイ疲れ」も指摘されていることから、従業員の側がサーベイをどのように意識しているか調査が行われた。
調査対象は組織サーベイを利用する会社の従業員と人事で、10月14日〜22日に実施された。サンプル数は396。
調査によると、「組織サーベイを実施する意義はあると思うか」については「とても思う」「どちらかといえば思う」の合計が89.7%だった。
一方で、「組織サーベイに満足しているか」については「とても満足している」「満足している」の合計が65.5%にとどまった。
組織サーベイの結果が「社内に開示されているか」については、5割が「いいえ」と回答。
組織サーベイに関する満足度について、サーベイ結果の開示・非開示ごとに比較分析した結果、「開示」群は、「とても満足している」「満足している」の合計が81.1%となったのに対し、「非開示群」は「とても満足している」「満足している」の合計が50.6%に。
サーベイ結果が現場に開示されているほうが、サーベイに関する満足度が約30%高い結果となった。
さらに、組織サーベイの実施に不満を感じたことがある従業員に、理由を聞いたところ「調査結果が人事施策や働く環境の改善に反映されていないと思うから」(42.4%)が最も多く、「何に利用されているか不透明だから」(26.0%)が続いた。