サントリー「あの夏休み自販機」はどう生まれたか 徹底した没入体験づくりの裏側

「コロナ禍が収束し、社会全体でリアルなコミュニケーションの機会が増えつつあった時期に、私たちは飲料の新しいコミュニケーションの形を模索していました。実施形態を考える中で注目したのが“体験の拡散”です。イベントや体験型施設において、単にリアルな体験を楽しむだけでなく、その体験をデジタル上で発信する傾向が強まってきていることに気づきました。そこで、リアルを起点にデジタル上での拡がりを見据えたコミュニケーションをテーマに据えて、企画の検討に取り掛かりました」(伊藤氏)。

「日常の中でふとサントリーを思い出してほしい」

伊藤氏は、企画の方針が定まった後の2023年末にコミュニケーションテーマ検討のための視察を実施。年明けにテーマを“体験型イベント”と正式に決定した、と続ける。その後約4ヵ月間にわたり企画の検討を重ね、1ヵ月の施工を経て、最終的に8月の夏休み最終週にイベントを開始した。

実施時期を夏に設定した理由は……

※本記事の続きは、11月29日発売の月刊『販促会議』2025年1月号でお読みいただけます。

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