注目タレントを多方面から分析。いま人気を集める理由や、広告キャンペーンやアンバサダーなどでタレントを起用する際のポイントについて解説します。
第2回は、早稲田大学卒で、モデル・タレント・女優とマルチに活躍をされている谷まりあさん。高学歴女子のマーケティング価値について掘り下げます。
※本企画は、タレントキャスティングプラットフォーム「AI Casting System」を運営するハンディデジタルとの合同企画です。
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人気のバラエティー番組「イッテQ！」に出演
放送開始から18年目を迎える日曜夜の人気番組「世界の果てまでイッテQ！」（日本テレビ系）。宮川大輔の「世界で一番盛り上がるのは何祭り？」や、イモトアヤコの「珍獣ハンターイモト」など、多くの名物企画がある中でも特に人気なのが「ご意見番はじめてのおつかい」や「パパラッチ出川」といった“出川企画”だ。
大人気の出川企画で欠かせないのがサポート役の出川ガールズ。早稲田卒の才女でありながら、出川ガールとして体を張ることもいとわない谷まりあさんのパーソナリティーや人気の秘密を探る。
モデル、そして女性として楽しむ姿を見せるSNSで支持を獲得
Instagram（@mariaaaa728）のフォロワー数は352.5万人（11月16日現在）。出川ガールでは随一のフォロワー数を誇る。
フォロワーを見ると男女比のバランスが良く、年齢層は18歳～34歳がボリュームゾーン。同世代のF1層（女性20～34歳）をベースに、M2層（男性35～49歳）にも支持されていることがうかがえる。
▼Instagramのフォロワーの男女構成比と年代別男女比
フォロワー数：3,525,204人（11月16日現在）
投稿内容はモデル活動で撮影した写真を中心に、オフショットの投稿も多く、等身大の谷さんを垣間見ることができる。
テレビや雑誌など主演情報を欠かさずに発信。
オフショットの投稿頻度も高く、日常を楽しむ姿が見られる。
「パパラッチ出川」でのオフショット。
▼YouTube（Mari Channel）のフォロワーの男女構成比と年代別男女比orフォロワー推移
フォロワー数：74,700人（11月16日現在）
出典｜AI Casting System®️ 協力｜A inc.
YouTubeのフォロワーの男女比もほぼ50％ずつでバランスが取れている。ティーンから24歳までの若年層女性の比率が高いのは特徴的。また、今年のファンクラブの開設をきっかけにフォロワーを大きく伸ばしている。ファンとの交流企画をはじめとする自身による企画にも注目だ。
投稿内容は、Vlogや「質問返し」、「私物紹介」といったYouTuberの定番のコンテンツを踏襲しながら、ありのままの姿を見せるスタイルが特徴。中でも英語学習について、自身の受験時代を振り返る動画は15万回視聴され、同性の学生世代のロールモデルとなっていると言える。
▲私と英語の関係値について、なぜ英語に興味を持ったのかから話します！
（2023年7月投稿）
高まる高学歴女子の需要
世界経済フォーラムによる2024年のジェンダーギャップ指数において、日本は146か国中118位と低位にあることはよく知られている。2024年5月には東京大学は「なぜ東京大学には女性が少ないのか？」という問いのポスターを学内に掲出し、東大女子が直面した配慮に欠けた言葉を「#言葉の逆風」と名づけ、可視化する取り組みを行った。
谷さんは、一年間の浪人生活を経て早稲田大学に入学したことも明かしている。自身、「女の子は無理して浪人しなくてもいい」という言葉を掛けられた経験を持つ。そんな逆境をバネに、浪人時代は一日10時間以上勉強。息抜きに投稿を続けたInstagramでは6万人のフォロワーを獲得した。ありたい自分を実現する意志の強さと持ち前のポジティブさが彼女の魅力だ。
タレントのキャスティングを手がけるハンディのスタッフは、「女性活用、女性リーダーの育成に向けて、時代の潮目にある。自身の経験や意見を述べることができる高学歴女子の活躍の機会が広がっていく」と話す。知的で、かつ自分の言葉で発信できる女性は広告主からも注目されることは想像に難くない。
谷さんは、Instagram、YouTube、TikTokといった各種SNSを活用し、2024年8月には自身のファンクラブを開設した。チャンネルごとの特性を理解しており、情報発信やファンとのコミュニケーションに長けている。
都度その場におけるポジショニングを理解し、自分のことばで言語化し発信できることは、企業のコミュニケーション施策との親和性も高いだろう。
いわゆる「優等生」とも異なる多才で多彩な高学歴女子から目が離せない。
起用例
契約クライアントは以下の通り。
・森永製菓「HandySweets」
・セフィーヌ「シルキーウェットパウダー」（アンバサダー）
・AUBE HAIR イメージキャラクター
・日本美的「comfee’」
＊2024年11月8日現在
森永製菓「HandySweets」の広告
ここに注目！谷まりあの魅力と実力
最後に、谷まりあさんの所属事務所プラチナムプロダクションに彼女の魅力と実力、今後の方針を聞いた。
「気取っていなく、現場でも控室でも自然体のままなので親近感を感じてもらえ現場で愛される人柄。浪人を経験して勉強に集中し合格、努力家で真面目。日々伸び続けているフォロワー数など、セルフブランディングに長けている。
今後は、モデル業、バラエティに加えて、女優業にも挑戦。モデル業では表紙を飾れるモデルであり、バラエティではイッテQを中心に愛される人柄のタレントを目指している点と、トーク番組ではしっかりコメントができるタレント。マルチで活躍できる女性タレントとしてさらなる飛躍を期待している」
彼女の努力の上に成り立つ多才は事務所も太鼓判を押している。
１． バラエティ企画やNHKの語学番組で活躍しているモデルに注目。SNSを通じたセルフブランディングなど自律した活動は、共感性の高い良質なファンも多い。ファンクラブでの活動にも注目（谷まりあさんは、唯一無二の独自ポジションを築き上げている）
２． 努力や頑張る姿をSNSやテレビで「隠さない」で開示することができるタレントの姿勢は、共感を呼び、ファンを増やし、影響力を持つ
３． 多才・多彩に活躍できる高学歴女子は、企業や商品の顔となる広告でも幅広いコミュニケーション活動に期待ができる
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