TBWA\HAKUHODO「SNSムーブメント大賞」、○○界隈などリスクない自己表現が流行

TBWA\HAKUHODOでSNS分析を行うマーケティング組織「65dB TOKYO」が11月26日、「2024年 年間SNSムーブメント大賞」を発表した。

本大賞で選定されるのは3つの賞。1つは、2024年にX上で最も話題となった現象やトピックから選定した【Xムーブメント大賞】。そして、XとTikTokの両方で共通して盛り上がりを見せた現象から選定した【X・TikTok横断ムーブメント大賞】、海外の動向と比較して“日本ならでは”のSNSトレンドを感じられるトピックから選定した【海外比較!消費ムーブメント大賞】の3つ。

実データ グラフィック SNSムーブメント大賞KV

【Xムーブメント大賞】では「動物ネタ祭り」を選出。それぞれ270万以上、150万以上ものメンションを獲得した「猫ミーム」や「好きな○○発表ドラゴン」などの動物ネタが大きなムーブメントになった。

【X/TikTok横断ムーブメント大賞】では、2024年10月時点で1200万回を上回る関連投稿を獲得している「○○界隈」を選出。また、Xでは人に言いづらいアンダーグラウンドな事象に関連した「風呂キャンセル界隈」などが広がりを見せたのに対し、TikTokでは動画に落とし込みやすい行動・アクティビティ系の「回転界隈」が人気だったと発表した。

【海外比較!消費ムーブメント大賞】では、大人が子どもに戻って楽しむ消費「キンダーカルト」に着目。海外では昔使っていたブランドから新たに誕生した大人向け商品が好まれるが、日本ではアクセサリー玩具菓子「セボンスター」を大人の女性たちがリメイクするなど、大人なりの楽しみ方で消費が動いていると推測した。

実データ グラフィック SNSムーブメント大賞

「65dB TOKYO」は、これらのムーブメントから「自己表現をリスクなく、土台があった上で表現したい」という共通のインサイトがあるのではないか、と発表。ゼロから何かをつくった自己表現だと他人からの評価・意見がダイレクトに自分に返ってくるため、それを避けようと、既存のものに自分なりのアレンジを加えて楽しむ人が増えているという。2025年以降も、表現の自由とリスク回避を両立させる選択肢がムーブメントになるだろうと総括した。

実データ グラフィック SNSムーブメント大賞

【調査概要】

調査対象:主要プラットフォームSNS(X、TikTok)
調査実施時期:2024年11月
調査実施対象期間:2024年1月1日~2024年10月31日
分析方法:ソーシャルリスニング(ツール名:Brand Watch、TikTok Creative Center)

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