コンビニで衣料品購入する文化を拡大
ファミリーマートは、オリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」の海外展開を開始した。台湾におけるエリアフランチャイザーである「全家便利商店股份有限公司」は「コンビニエンスウェア」を11月13日から約700店限定で発売。コンビニエンスウェアの海外展開は今回が初となる。
台湾で販売開始した「コンビニエンスウェア」
「コンビニエンスウェア」は、ファッションデザイナーの落合宏理氏との共同開発のもと、「いい素材、いい技術、いいデザイン。」のコンセプトを掲げ、展開しているファミリーマートオリジナルアパレルブランド。2021年のブランド立ち上げ以来、「身近さ」「手軽さ」「品質」が評価され、衣料品をコンビニで購入するという新たな文化につながっている。2023年11月にはコンビニエンスストア初となるファッションショーも開催した。
ファミリーマートは全国に約1万6300店舗あり、身近なコンビニで購入できることが利点。広報部の堀香織氏は「効率的に材料を仕入れて安定供給できることや、低価格と機能・デザイン性を両立しながら取り組んでいることが強み」と話した。
ブランド立ち上げから4年目を迎えたコンビニエンスウェアは、国内のみならず海外の顧客にも評価され、2023年度の売上は100億円を突破。今回、台湾ファミリーマートの約700店において累計販売数2200万足を突破したソックス類のうち、定番のラインソックスやカラーソックスなど約10アイテムを展開する。
一部店舗では累計販売数約700万枚の人気商品である今治タオルハンカチ、今季にリニューアルした機能性インナー「REHEAT」(リヒート)などのインナーアイテムも発売する。
台湾ファミリーマートは1988年に設立し、同年に海外1号店を開店した。2024年9月末には4200店を超え、海外の展開地域としてもっとも多い店舗数となっている。
堀氏は「台湾も日本と同じような成長路線を描いていきたい」としており、「小売他社との差別化のほか、台湾FMでも『緊急需要』ではなく普段から着ていただけるような『コンビニで衣料品を買う文化』を目指していきたい」と意気込みを語った。今後も海外のファミリーマート展開地域で拡大する予定だ。