生産年齢人口の減少による医療や介護の供給力低下に伴い、医療・介護サービスの需要と供給のバランスに大きな偏りが生じることが将来予想されている。医療介護施設向けに栄養製品を販売している同社は、フレイルの進行や要介護状態への移行を抑制し、健康寿命を延伸することで、課題解決に貢献する考えだ。嚥下困難者向けの「アイソカル ゼリー」シリーズをはじめ、少量で高カロリーやたんぱく質が摂取可能な栄養補助食品を扱っており、これらの商品開発などで培ってきたノウハウや科学的知見が役立つとしている。
現時点では同社やブランド、高齢者向けの製品群についての認知が不十分であるという認識もあり、啓発活動を通じて認知度拡大につなげることにも期待している。同社やブランドを周知することについて、メディカルアフェアーズグループの鎌田征和グループマネージャーは「高齢者や在宅患者の日々の食事や栄養管理の助けとなる栄養補助食品の選択肢を知ることにつながると考えている」と話した。