DX変革における企業の課題
人工知能(AI)などの新しいテクノロジーによってDX変革への大きな機会がもたらされている一方で、CMOは自社のデジタル推進力に対する不安を抱えており、64%の企業はテクノロジーの最適化や、コンタクトポイント全体のCX統合に課題を抱えていることが明らかになった。
また、テクノロジーよりも組織的な制約に妨げられていることも判明し、70%以上のCMOが、「DXに対する全社的な目標と戦略の欠如」、「社内スキルや予算の不足」などを、変革を阻害する要因として挙げているという。
89%のCMOが予算増額を見込む
CMOは既存のプロセスとデータの変革により、テクノロジーと経済成長について前向きに捉えていることが分かった。多数(89%)のCMOが2025年のマーケティング予算の増額を見込んでおり、これによってAIのさらなる普及と、よりインパクトのあるCXの実現が期待される。
CMOは、こうした将来への投資がビジネスに与える効果を認識しており、約3人に2人(59%)が「将来の利益の半分以上は、まだ自社のポートフォリオにないプロダクトからもたらされる」と予想しているという。
「パースペクティブ(洞察力のある)CMO」の登場
今回の調査結果では、今後5~10年後の生活について、生活者と一致した視点を持つ新しいタイプのグローバルCMOが登場することが予測されたと分析している。
未来への変革ビジョンについての質問をCMOと生活者に実施したところ、CMOの18%が生活者のビジョンと一致していることが分かった。生活者インサイトへの理解を深めたDXビジョンを持つことで、CX向上に対して積極的かつ洞察力のあるCMOが誕生し、同業他社を上回るイノベーション、CX、ビジネス・トランスフォーメーションへの投資につながっていくのではないかと考察している。
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