「クリアアップ 泡洗顔料<医薬部外品>」と「クリアアップ ジェルミルク<医薬部外品>」
調査では、子どもの洗顔は生え際やフェイスラインの泡残りが多いことが分かった。そこで、「クリアアップ 泡洗顔料」は簡単にすすぐことができ、洗いあがりがすっきりする「ふわふわの泡」タイプとなった。容器設計にもこだわり、ふろ場など濡れた場所でも滑りにくく、子どもがポンプを最後まで押しやすいように工夫した。
「クリアアップ ジェルミルク」は洗顔後に使用するジェルタイプの乳液。子どもがスキンケアをやめてしまう大きな理由の一つは「ベタつき」への嫌悪感のため、ベタつきを最大限抑えながらしっかり保湿を維持できるバランスを実現した。
皮膚科医監修による小児連用試験では、8歳から13歳の子どもに両商品を2週間使用してもらったところ、満足度は93.8%だったという。
小学生に特化したスキンケア市場は未開拓の分野で、まずは無料モニターで保護者に商品の魅力をアピールする方針。「有力情報源は親同士の口コミ」と考えており、無料体験を通じて商品の評判を広げるため、4日から先着5000人を対象に、「クリアアップ ジェルミルク」の無料モニターを開始。小学生向けに実施している出張授業でもスキンケアの重要性を訴求していくという。
同社は今年4月からスタートした新中期経営計画で顧客の「肌不調」の解消を掲げている。ファンケル執行役員 化粧品事業本部長の堂下亮氏によると「昔は比較的若い人の方が肌は敏感で、年齢を重ねると肌が安定化してシミやしわの悩みが多くなる傾向だった」が、近年はストレスなどの関係で年代を問わずに肌荒れに悩む人が増えているという。
これまでは40~50代の女性客が中心だったが、ターゲット層を拡張する方針。4月に30代前後に向けた新しいスキンケアシリーズ「トイロ<医薬部外品>」、7月には男性向けの「ファンケル メン オールインワン ウォーター」を発売した。
今後、小学生向けスキンケア市場が成長していく中、同社は無添加で安心して使える点のほか、コミュニケーションを通じて顧客の悩みを解消する力を強みに存在感を発揮する考え。堂下氏は「お客さまにしっかり寄り添って関係を築いていきたい」と話した。