管理システムやクラウドサービスの開発・運用、ホームページ制作などを行うエフアンドエムネットは、20代以上の男女300名を対象に、福利厚生に関するアンケート調査を実施した。本調査は20代以上の働く男女300名を対象としており、調査期間は9月24日~10月8日となっている。
従業員が求めている福利厚生、“いらない”と思う福利厚生とは?
本調査では、従業員に求められている福利厚生について「働き方」「健康」「生活支援」「休暇」「職場環境」「キャリアアップ」の6つのカテゴリに分けて調査を実施。
「働き方」に関する福利厚生については、「リモートワーク」が28.0%と最も多く、次いで「時短勤務」が26.3%、「フレックスタイム制」が24.7%という結果となった。
「健康」に関する福利厚生については、「人間ドック・健康診断の補助」が51.3%で1位、「運動施設の利用補助」が18.3%で2位、「予防接種の補助」が18.0%で3位となった。「人間ドック・健康診断の補助」は、今回の調査において、導入率が42%・利用率が27%となっている。
また、「生活支援」に関する福利厚生については、「住宅手当・家賃補助」が48.7%と約半数近い回答を集めました。2位以降はあまり回答数に差がなく、2位が「退職金」で10.0%、3位が「通勤手当」で8.7%となった。
続いて、「休暇」に関する福利厚生は、「リフレッシュ休暇」が34.3%で1位、「夏季・冬季休暇(年末年始休暇)」が27.3%で2位、「病気休暇」が13.0%で3位という結果に。
「職場環境」に関する福利厚生については、「社員食堂」が37.0%と最も多く、次いで「オフィスコンビニ」が29.7%、「託児所・保育施設」が16.7%となった。
最後に「キャリアアップ」に関する福利厚生は、1位が「資格取得支援・スキルアップ」で62.3%、2位が「書籍購入補助」で18.0%、3位が「キャリアカウンセリング」で8.7%という結果となった。
最も魅力を感じない福利厚生に関する質問では、「社員旅行・レクレーション」に多くの回答が集まった。魅力を感じない理由としては、「休日にまで会社の人と関わりたくない」「リフレッシュにならない」「気を使うだけで精神的に疲れる」「仕事の延長に感じる」などの意見が多く挙げられたという。
2位の「レジャー施設等の優待」に関しては、「割引される施設が魅力的でない」「限られた施設しか利用できない」など利用できる施設に対する不満の声が多く集まりました。第3位の「オフィスコンビニ」に関しては、「会社の近所にコンビニがあるから」といった意見が大半を占めていました。
第4位と第5位にランクインした「託児所・保育施設」と「出産お祝い金・育休手当」については、「子どもがいる人いない人で不公平感がある」「結婚していないので利用することがなさそう」など、そもそも利用対象者が限られる福利厚生であることで、魅力を感じないと考える人もいることが分かった。
福利厚生はどの程度就職に影響する?
今の勤務先に就職する際、福利厚生の有無や内容を確認したか?という質問では、「確認した」と回答した人が46.3%、「確認していない」が38.0%、「覚えていない」が15.7%という結果に。約半数は福利厚生の内容などを確認してから就職していた。
また、今後転職する際、福利厚生の有無や内容を重視するか?という質問では、「まぁまぁ重視する」が58.3%、「かなり重視する」が27.3%と合わせて8割以上が「福利厚生を重視する」と回答した。
反対に「あまり気にしない」は13.7%、「ほとんど気にしない」は0.7%と企業の福利厚生を気にせずに転職活動をする人は少数であるという結果となった。