サンリオエンターテイメントがパーパス「誰も、一人にしない。」をテーマに、従業員に向けたブランドムービーを制作

公開日2024.12.10

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サンリオピューロランドとハーモニーランドを運営するサンリオエンターテイメントは、2024年10月に従業員に向けたブランドムービーを社内イントラネットで公開した。

ムービーは、午前6時のピューロランドから始まる。それぞれが自分の持ち場で、自分の仕事を始める。そうじをしたり、仕込みをしたり、コスチュームを整えたり、挨拶の練習をしたり……あらゆる準備をして、午前8時30分にパークオープンを迎える。お客様を笑顔で迎える従業員たち。そこには、「誰も、一人にしない。」という従業員一人ひとりの強い決意がある。

S：AM 06：03
NA：私たちが目指すのは、一人ひとりにとっての「居場所」。
S：「居場所」
NA：うまくいかないことがあった日も、心から笑顔になれる。
S：けろっぴのパスケースに気づき、パレードで見やすい場所まで案内してくれました。
S：ジュースをこぼした娘に笑顔で対応してくれたばかりか、替えのジュースまで…感激でした！
NA：はじめて出会う人たちとも、自然とひとつになれる。
S：家族で10年ぶりのピューロランド、10年前の写真を見せたら同じ構図で写真を撮ってくれて、大感動でした。
NA：誰もが主人公になって、思いっきり楽しめる。
S：バースデーカードに気づいたピューロフレンズさんから、手書きのメッセージをいただき、思わず涙。涙。涙…
S：AM 08：30
NA：そんな舞台をつくりだすことこそ、私たちの使命です。
S＋NA：誰も、一人にしない。
CI：株式会社サンリオエンターテイメント

今回、従業員に向けて、このムービーをつくることになった背景を、クリエイティブディレクター渡辺潤平氏は次のように話す。

「サンリオはグループとして、『One World,Connecting Smiles.』というビジョンを掲げているなか、コロナ期間中の休館を経て、コロナが明け国内外からお客様が戻ってきた今だからこそ、自分たちが“何を大事にしていくか”を言語化したい。従業員一人ひとりが様々な局面で思い浮かべることのできる『共通言語』を制作したい。そんなご依頼を受けて、パーパスの開発からプロジェクトがスタートしました」

そうして生まれたのが、「誰も、一人にしない。」というパーパスだ。それを従業員一人ひとりに確実に浸透させる手段として、社内に掲出するポスターとブランドムービーを制作することになった。

企画当初、渡辺氏が課題として感じたのは、サンリオエンターテイメントの「絶対的な価値」とは何か？という問いに対し、従業員それぞれの意識にばらつきがあること。そこで、「ブレずに」「自分ごと化できる」メッセージの開発に注力した。

「ピューロランドとハーモニーランドは、家族やグループだけでなく、一人で来場されるお客様も多いことが特徴です。普段の生活で、ままならないことがあっても、サンリオエンターテイメントが創り出す世界に足を踏み入れた瞬間、自分にとっての『居場所』であると心から感じられる。そんなお客様との強いつながりを、絶対的な価値として言語化しようと考えました」

日常の業務の中で、従業員同士が「誰も一人にしてない？」と自然に会話が生まれるような、使いこなせるメッセージであることを意識したという。

「パークオープン数時間前。朝早くから黙々と準備に励む従業員の方々。ムービーではその真摯な姿を象徴的に描くことで、お客様一人ひとりの『居場所』を叶える想いを体現しました。映像の後半に現れるメッセージは、実際にピューロランドに来場されたお客様から寄せられたお手紙の中から選りすぐったエピソードです」

全社員が参加したブランドムービーなどのお披露目の場では、涙を流している人も多数いたという。映像公開後は「仕事の前に毎朝見たい」、「自分たちの会社はこんな会社なんだ！と社外へ発信したい」という声も上がっている。

また、サンリオのキャラクターたちを起用したポスターは、ピューロランド、ハーモニーランドの従業員オフィスに掲出し、大きな反響を得ている。同社では、今後このムービーを社外に公開することも検討している。

スタッフリスト

共通
企画制作	渡辺潤平社、博報堂クリエイティブ・ヴォックス、Spoon.、TANPOPO
CD＋企画＋C	渡辺潤平
AD＋企画	関谷奈々
CPr	古川友梨
Pr	石橋健太郎
PM	谷口晴花、殿岡美伶

ムービー
演出、撮影、編集	由井友彬
撮影	新里勝也
グレーディング	高橋直孝
本編集	大江康弘
ミキサー	浜田洋輔
NA	笹川美和
グラフィック
撮影	島村朋子
D	岡村淳
Pr	阿保克
APr	丸こころ