コカ・コーラ、マラソン大会で「ボトルtoボトル」推進
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、2025年3月16日に開催される「さいたまマラソン2025」にシルバースポンサーとして協賛し、給水所で回収される使用済みペットボトルの水平リサイクル「ボトルtoボトル」に取り組む。さいたま市と連携し、同大会における廃棄物を削減し、持続可能な大会運営への貢献を目指す。
給水所における「ボトルtoボトル」メッセージ掲示(前回大会)
同社は、2月12日に開催された前回大会で資源循環の分野において連携し、「ボトルtoボトル」に向けた取り組みを開始した。給水所で回収されたペットボトルは、粉砕や洗浄などの工程を経て、再原料化され、同社の各工場でコカ・コーラ社製品の容器として再利用された。
同社によると、「ボトルtoボトル」の効率を高めるために大事な要素の一つとして、「キャップ・ラベル・ペットボトルの3分別」があるという。前回大会では、3分別を多くのボランティアの協力で実施。回収されたペットボトルのほぼすべてが「ボトルtoボトル」に再利用でき、同社は「廃棄物を減らし、資源として有効活用できた」と手ごたえを語った。
水平リサイクルで重要な「キャップ・ラベル・ペットボトルの3分別」(前回大会)
「さいたまマラソン2025」においても各給水所でランナーに提供されるペットボトル飲料空容器を、給水をサポートするボランティアスタッフの協力でキャップ、ラベル、ペットボトル本体に3分別して回収する。「ボトルtoボトル」に関するバナーを給水所テーブルなどコース上に掲示し、参加ランナーや観客などに対してリサイクルへの理解促進も図る。今回の大会は前回より1カ月遅い3月開催のため気温も高く、ペットボトルも多く排出されると見ている。
日本コカ・コーラとボトラー各社は、2030年までにすべてのペットボトルを100%サスティナブル素材(「ボトルtoボトル」によるリサイクルペット素材と、植物由来ペット素材の合計)に切り替えることなどを骨子とした「容器の2030年ビジョン」の実現を目指す。同社は「さいたま市との取り組みをはじめ、自治体や取引先などパートナーとの協働による着実な容器回収・リサイクルスキームの構築などに取り組み、ペットボトルの循環利用への貢献を目指す」としている。