客の好みを一緒に探した一発勝負のコンテスト
──7月の社内接客コンテストでは、見事優勝されました。
優勝したのは、当日の競技時間が1人当たり5分と、限られた時間での接客を披露するコンテストです。お客さまのお迎えからお見送りまでの接客ロールプレイングを披露し、ブランドイメージの体現や表情、聞き方や話し方など計8項目から審査されました。
また、コンテストの審査では、自分自身が選んだ3つの商品をお客さまにおすすめする必要がありました。ただ、私のお客さま役の方は、バーベキューに行く前の買い物という設定だったんです。
コンテストまで何パターンもの接客シーンをシミュレーションしていたものの、バーベキューというシーン想定は練習できていなかったので、本当のぶっつけ本番状態で挑みました。
──まさに一発勝負ですね。コンテストでは、どのような接客を意識しましたか。
当日は、まずはお客さまご自身が何を求めているのか聞くことに徹していました。
というのも、酒類の売れ行きが良い当店で働いていると、お客さまご自身もどんなお酒を求めているのかをわかっていないと感じることがあるんです。だからこそ、一緒にお好みの商品や味を探そうと、まずは話を聞いてみることを普段から大切にしています。コンテストでも、いつも通りすればきっと大丈夫だと思っていました。
また、当たり前ですが、おすすめを押しつけない接客も普段から大事にしています。いろいろ商品を試してみると、接客中においしさを伝えることでいっぱいになってしまいがち。そうではなく、一緒に好みを探しながら楽しく接客したいです。
本棚のようなカレー売り場「カレーなる本棚」を展開する大宮店。また、「北野エース カレー部」の部員でもある竹野さんは、カレーの食レポや食べ比べコンテンツの発信など、日々活動にも参加している。
店舗全体でも試食を強化 おいしさは自分の言葉で届ける
──日々の接客業務において意識しているポイントはありますか。
まず、店頭に立つ際は常に笑顔で、話しかけてもらいやすい雰囲気づくりを心がけています。
他にも意識しているのは、自分が感じた言葉で魅力を伝えるということ。店頭に立つと、様々な商品についてお客さまからの質問を受けることになります。その際は自分自身が実際に試食して感じた感情を、お客さまに伝えられるように心がけています。
パッケージに記載されているような言葉を一言一句読み上げるなんてことはしないように。究極的に言うと、「おいしい」という言葉を使わずに、自身の体験を通じて商品魅力を表現することを大事にしていますね。
最終的には私や店舗スタッフの説明をきっかけに、お客さまに新しい味を知っていただけたら嬉しいです。そのために、まずは私たちスタッフが商品を試食して、それぞれが感じたことを店頭で伝えられるように研修もしています。
また個人的にも、一部のレトルト商品を実店舗でも食べてみて、味わいの違いなどを確認しています。加工品を販売する立場として、作り手の想いやこだわりも伝えられる接客を目指していきたいです。
──今後の展望を教えてください。
今回の社内接客コンテストでは、初出場ながら優勝の称号をいただくことができました。今後は接客コンテストの運営にも携わってみたいです。その上で、社内全体の接客レベルを上げていくことに尽力できたら嬉しいですね。
また個人としても、来年の「SC接客ロールプレイングコンテスト」に出場し、さらなるスキルアップを目指したいと考えています。
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