第1弾「金山坑道エリア」では、江戸時代の金山坑道内部で採掘の技術や神事を体験できる
佐渡市は2023年に「佐渡市デジタル活用構想」を策定。「未来のありたい姿」として、バーチャル空間での文化体験や佐渡巡りを描いた。同市には多くの文化財が現存しているが、文化財に登録されることで維持費用の課題が浮き彫りとなった。
メタバース体験は「地域の歴史・文化を新しい形で発信し、地域還元の仕組みに繋げる方法として適している」として、企画がスタート。単に現地の現在の様子を再現するにとどまらず、メタバースだからこそ表現できる江戸時代の繁栄の様子を再現することで、佐渡の魅力を楽しく体験してもらう狙いがある。
「佐渡島の金山」が世界遺産に登録されたのは、単に金を採掘していたからという理由だけでなく、歴史的背景や江戸時代の高度な技術力が評価された結果だとしている。メタバース体験を通じて、その魅力を直感的に伝えたい考えだ。