おいしい備蓄食、フェリシモが神戸・阪神の10社と開発 震災30年機に啓発

12月17日に神戸市のフェリシモ本社で開かれた報道関係者向けレセプションには各社が登壇

「おいしさは譲れない」半年ごとの消費促す

また、賞味期限について協働各社に相談したところ、「おいしさは譲れない」との声があがったことから、最短賞味期限を7カ月からと短めに設定。半年間、何事もなく過ごせたら日常の食事としておいしく食べて、また次の半年の無事を願って備え直す循環型備蓄(ローリングストック)を習慣化しやすい商品設計になっている。事前に登録すれば、賞味期限前にアラートメールを届けるサービスも提供する予定だ。

「被災した神戸・芦屋・西宮の会社だからこそ、発信できることがある。ご自身のために、また、家族や友人、離れて暮らす大切な人へ贈ることで、ともに防災を考え、備蓄の知識をアップデートするきっかけにしていただきたい」(武智氏)

報道関係者向けのレセプションでは、同社が運営する『レストランSincro』のエグゼクティブシェフ・北川理映子氏が、ひとり分のセットを2~4人分に増やす「かさましレシピ」を披露。カセットコンロ、ガスボンベ、水、フライパンひとつが使用できる状況を想定した調理を手際よく進め、洗い物を減らし、調理時間を短縮するコツなども併せて伝授した。レシピ集はBOXに付属される。

神戸の海や山や建築物などをモチーフにしたイラストを描いた備蓄ボックスの中に「ビーフシチュー」「鮭の塩焼き」や「やさいとくだもののジュース」「クッキーバニラ」など3食&おやつをコンパクトにまとめている

販売価格は 1セット3200円(税別)で、うち30円は「もしもしも防災基金」として運用される。

参画したのはAgrico、ウチノ、エム・シーシー食品、ケンミン食品、昭栄堂製菓、神明、富永貿易、ネスレ日本、山垣畜産、六甲味噌製造所の10社。

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