主に社会人がオフィス内での1日の水分として出社前に購入することを想定していた。リニューアル発売後の実態調査では、実際に朝の購入時間帯が多いと判明。子どもが学校に持参する水筒代わり、部活動やサウナでの水分補給といった用途での需要もあり、スリムな容器にしたことで、多様な飲用シーンで幅広い客層から「ちょうどいい」と評価されるようになった。
1リットルサイズ市場について、サントリー食品インターナショナルブランドマーケティング本部の稲垣亜梨沙氏は「水分補給需要の高まりも見られるため、今後も拡大すると考えている」と話した。マーケティング活動を強化し、2024年は「サントリー天然水」ブランドで過去最高実績となる1億3950万ケース(前年比101%)を目指す。
稲垣氏は「『天然水の1リットルはちょうどよくて便利』と感じてもらえるような、独自価値を訴求していきたい」と話した。現時点での予定はないものの、「サントリー天然水」以外の飲料ブランドでも大容量ニーズに対応したリニューアルや販促を検討していく方針だ。