地域の食べ物を地域で消費する、いわゆる地産地消だけではなくて、地域で生産される本当においしい商品を、より多くの人に知ってもらうことも必要です。そう考えると、ある程度トラフィックのある地域(都市圏)に出店していきたいという考えはありますね。
出店拡大や先ほども述べた“語リスト”の話にも通ずるのですが、AKOMEYA TOKYOはキュレーターではなく、プロモーターとして社会課題の解決に貢献していきたいとも考えています。
というのも、私たちAKOMEYA TOKYOは、良いものを集めてきてお店で販売するというセレクトショップのようなキャラクターもあるので、どうしても「キュレーター」として捉えられることもしばしばあります。ですが、キュレーションするだけでは足りません。
私たちは魅力的な商品を集めてきて、それを“Catalyst”と“語リスト”として魅力を伝え、ファンをつくり、応援消費を創出することで、地域の活性につなげることを使命としています。なので、ただ良い商品を集めてくるキュレーターではなくて、生産地(地域)と一緒になって、地域の経済を活性化することに貢献できるプロモーターではないといけないんです。
ただ商品を集めてくるだけではない分、社員や店舗スタッフには扱う商品の魅力を語れるほどの商品理解が必要になりますが、当社では口酸っぱくミッション、ビジョン、バリューを全スタッフに浸透させるように努めています。こんなにミッションドリブンに全社が取り組めている企業は数少ないはずだと自信があるほどです。
裏を返せば、そのミッション、ビジョン、バリューに賛成してくれている社員とスタッフが残っている会社だとも言えます。会社に言われたからやっているのではなく、自分自身が日本を元気にするプロモーターの役割を担っていることに矜持をもってくれているのかなと思いますね。
━━今後、AKOMEYA TOKYOをどのような会社にしていきたいですか。
応援消費や地域活性といえばAKOMEYA TOKYOと思ってもらえるような、第一想起になる企業を目指したいと思っていますね。当社と似たような事業を展開している企業もありますが、先ほどの“語リスト”の役割にもあるように、メディアライクな店舗運営で商品の魅力を発信して、AKOMEYA TOKYOとしても差別化を図り、成長していきたいと思います。
もちろん、冒頭から述べているように、「日本の食の可能性を拡げる」というミッション、「世界に誇れる“おいしい”の循環型社会」の実現というビジョンを実現するための事業を継続していくことは大前提です。日本を元気にするためのアクションを、引き続き展開していきます。