「価値ある体験」をグループで生み出すフロンティアインターナショナルの原動力

PRや空間プロデュース、デジタルマーケティングなど事業領域を拡げるとともに、業界初のコーポレート・ベンチャー・キャピタルを設立するなど、「体験創造カンパニー」として常に進化を続けるフロンティアインターナショナルグループ。企画から実行、PR戦略やデジタル施策までを一気通貫で手掛け、新たな体験を創出し続けるその原動力は何か。同グループの4名に話を聞いた。
写真 人物 集合 小宮弘行、市村卓也、皿井寿紘、鬼塚公平

(写真左から)トリニティ取締役 小宮弘行氏、フロンティアダイレクト 執行役員 市村卓也氏、フロンティアインターナショナル 第四営業本部 本部長 皿井寿紘氏、イリアル 本部長 鬼塚公平氏

「体験を創る力」の原動力は多領域を網羅する「総合力」にある

イベントの企画・制作で培った「体験を創る力」を基盤に、マーケティング領域へと活動を拡げるフロンティアインターナショナル。かつてはイベント制作会社としてのイメージが強かったが、2023年に自らの姿を「未体験開拓業」とし、企業理念を刷新。PRや空間プロデュース、デジタルマーケティングなど事業領域を拡げながら、イベント業界初となるコーポレート・ベンチャー・キャピタルも設立した。生活者に価値ある新しい体験を提供するべく進化を続けている。

企業理念を刷新した背景について、同社の第四営業本部 本部長である皿井寿紘氏は「近年、依頼内容が多岐にわたり、特にコンセプトやクリエイティブの提案を求められるケースが増加したため」と説明する。その上で、従来のイメージを刷新するべく自社の強みを見つめ直した結果、「体験創造」を軸にブランドを再構築することになったのだという。

「フロンティアインターナショナルはもともとリアルプロモーション及び販促領域に強みを持っているため、いわゆる『ブランド体験』においてユーザーの行動を喚起するところまで設計できるのが特徴です。これまでのイベントプロデュースを基盤にしながら、上流のコンセプト設計やクリエイティブ提案にも業務範囲を拡げてきました」(皿井氏)。

写真 人物 個人 皿井寿紘

フロンティアインターナショナル
第四営業本部 本部長 皿井寿紘氏

心を動かす体験を生み出す。これがフロンティアインターナショナルの使命だが、その実現には戦略設計やクリエイティブ、デジタル活用、人材育成といった多分野を網羅したソリューションが必要となる。これらをグループ会社のフロンティアダイレクト、イリアル、トリニティの3社の総合力で担っている。

フロンティアダイレクトは、全国規模でイベント運営を支える約3.5万人のスタッフ体制を有する人材ビジネスのプロフェッショナルだ。

同社執行役員の市村卓也氏によれば、「多くのクライアントがデジタルやSNSプロモーションに注力していますが、その効果が短期間で薄れ、顧客離れが課題となるケースが増え、潜在層への効果的なアプローチを求める相談が多く寄せられている」という。フロンティアダイレクトでは、ターゲット層が集まる効果的なロケーションの手配やコストパフォーマンスに優れた環境の提供、サービスに適した販売スタッフの配置を実施。デジタルプロモーションと同様にCPAやCPOといった数値に基づく運営で、その成果を最大化する。

写真 人物 個人 市村卓也

フロンティアダイレクト 執行役員 市村卓也氏

イリアルは、デジタル広告やSNS運用支援を主軸にデジタルマーケティング事業を展開。CXの視点から、デジタルとリアルの体験を統合する一貫したアプローチが強みだ。

同社本部長の鬼塚公平氏は、「スマホを片手に街を歩く生活者に対し、ブランドの魅力を効果的に伝え、継続して愛用してもらう設計が重要」と語る。そのため、ソーシャルデータの分析・活用に力を入れ、ターゲットに響く言葉選びやペルソナ設定を行うほか、検索データやアンケートデータを活用して商品へのポジティブな感情を引き出す訴求ポイントを明確化。多角的なアプローチを通じて、ターゲットに最適なコミュニケーションを設計し、成果を最大化する仕組みを提供する。

写真 人物 個人 鬼塚公平

イリアル 本部長 鬼塚公平氏

トリニティは、グループの上流工程のマーケティング戦略を担う。グループの強みであるプロモーション領域をさらに発展させ、ブランド戦略や重要戦略の策定をコンサルティングとして提供し、戦略構築から実行までを迅速にサポートする。同社取締役の小宮弘行氏は「戦略と実行の間で実効性の低下が生じることは多い。無から有を生み出すグループの高い実現力を生かし、戦略を実行可能な形で迅速に提供できる点が大きな強み」と語る。

写真 人物 個人 小宮弘行

トリニティ 取締役 小宮弘行氏

また、グループ内のシンクタンク機能を持つバーチャル組織「体験創造研究所」では、広島大学との産学連携で体験の質を科学的に評価する基礎研究を行っている。そうした成果をビジネスに生かし、科学的に裏付けられたブランド戦略や体験設計を提供することも、トリニティの役割だ。

このようにグループ全体の総合力を強化しながら、フロンティアインターナショナルは「体験創造力」を高めている。その一環として「富士山花火」や「パリ・サンジェルマン・ジャパンツアー」などの主催事業に加え、稲毛海浜公園再整備プロジェクトといったPFI事業(民間資金・ノウハウの活用による社会資本の整備)にも積極的に参入している。

同グループは今後、強みとなる体験領域をさらに強化。そしてグループの総合力でさまざまなクライアントの課題解決に取り組み、新たなアイデアで、これまでにない体験を提供していきたいとしている。

グラフ その他 フロンティアインターナショナルグループが創造する体験価値

【図表1】フロンティアインターナショナルグループが創造する体験価値
フロンティアインターナショナルグループの各社が担う領域と、創造する体験価値の概念図。体験価値は「場」・「ヒト」・「情報」の3つの要素によって構成されており、グループ会社の機能拡張によってさらに深化させていく。

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株式会社フロンティアインターナショナル

メール:info@frontier-i.co.jp
Webサイト:https://www.frontier-i.co.jp/

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