忌憚のない語り口で幅広い世代から人気があるとしてオードリー若林を起用
オードリーの若林を起用した理由は「率直で親しみやすい語り口」としており、幅広い世代に訴求できると見ている。マーケティング部広報課の中島めぐみ課長は「若林さんが『Z空調』を実際に調査し、ボケやツッコミを交えた感想を伝えることで、視聴者に商品の魅力を効果的に伝えている」と話した。
2022年度に放映した「Z空調」のCMは、「2023 63rd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」(ACC賞)フィルム部門Aカテゴリーで「シルバー」を受賞。俳優の斎藤工と山本耕史が共演し、全てのセリフで相手をフルネームで呼び捨てするやり取りで独特な世界観を演出した。2023年にも両者を起用したCMを放映。2024年度のACC賞で「ACCファイナリスト」に選ばれた。
「Z空調」は2016年の発売から8年が経過し、累計3万棟以上の戸建住宅に導入された。富士経済「HVAC機器・関連ビジネス市場の全容2024」によると、2023年ベンダーシェアにおいて、棟全体を空調可能なシステムとして全館空調シェアNo.1となった。競合製品との大きな違いは「コスパの良さ」で、独自技術により導入費や光熱費を抑えている。
導入費や光熱費が高くなりやすい全館空調のイメージを払しょくできるコストパフォーマンスの強みをアピールしていく方針だ。CMを通じてそれらの強みを訴求し、更なる認知拡大につなげる。
「Z空調」は、ヒノキヤグループの子会社である日本アクアが提供する断熱材「アクアフォーム」を使用。空調をダイキン工業、換気を協立エアテックが担う。独自技術により従来の全館空調の導入コストを大幅に下回る販売価格と壁掛けルームエアコンと同等の電気代を実現した。2016年12月に発売を開始し、2017年に特許を取得。同年度にグッドデザイン賞も受賞した。