サントリー、大阪・関西万博で顧客参加型の新たな商品開発を展開

サントリーは12月24日、2025年4月に開幕する大阪・関西万博の会場で、環境負荷を減らして生産した原料を使ったビールを販売するほか、顧客参加型の新しい商品開発モデルを展開すると発表した。

万博会場内に同社が出店するレストランで発売するのが「水空(すいくう)エール」。「再生農業原料」を使用した同社初のビールだ。再生農業は、GHG排出量の削減に加え、土壌の肥沃化、農薬の使用量削減、水の有効利用の効果も期待される手法。コストや品質面の課題がありながらも、サントリーグループでは2022年から、サプライヤーや農家と協働し再生農業で生産した原料の調達に向け取り組んできたという。

同レストランでは、CO2排出量を削減してつくれられた「びん」を採用した日本ワインも提供する。

イメージ 商品 「水空(すいくう)エール」

また、大阪・関西万博期間にあわせ、顧客の嗜好を反映する商品開発モデルを展開する予定だ。まず2025年4月13日~5月31日に、大阪・関西万博会場で、ベースとなる味わいのビールを販売し、そのビールに対する顧客の嗜好についてアンケートを実施。その結果をもとに商品開発を行い、9月に「ワールドKANPAIビール」として全国で数量限定発売する。商品の開発プロセスを発信しながら世界中の顧客の声を反映した味わいに挑戦したい考えだ。

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