燃費が良い住宅で快適に過ごす家族を描写
高い断熱性能を備えた「燃費の良いおウチ」は空調の効果をキープしやすく、室温を一定に保つことができ、冬でも快適に過ごせる。太陽光パネルを備えることで光熱費削減効果も大きくなる。健康に気を配る人、ペットを飼っている人、テレワークで在宅時間が長い人など様々な人々にメリットがあるという。
気候危機が深刻化する中、東京都は2050年「ゼロエミッション東京」の実現に向け、2030年までに温室効果ガス排出量を50%削減する「カーボンハーフ」を目指した取り組みを加速。エネルギーの消費が多い都においては、都内CO2排出量の7割を占める建物への対策強化が重要となる。
都内における太陽光発電設備の設置量は年々増加する一方、住宅屋根などへの設置は限定的。そこで、東京都は2022年12月に「環境確保条例」を改正し、大手ハウスメーカーなどを対象に、中小規模新築建築物に太陽光発電設備の設置などを求める日本初の制度「建築物環境報告書制度」を創設した。新制度によって、太陽光発電のメリットをより発揮できる商品ラインアップの拡充や、太陽光発電設備付き住宅の標準化加速が期待できる。
制度対象事業者は、新築する建物において「断熱・省エネ性能の確保」「太陽光発電設備等の設置」などのほか、履行状況を確認するため、都への報告が義務付けられる。太陽光発電設備等の設置では日照などの立地条件や、住宅屋根の大きさなど個々の住宅の形状などを踏まえ、事業者が供給する住宅棟数に応じた「再エネ設置基準」への適合が求められる。
