今年売れた本は?宣伝会議2024年「書籍ランキングベスト10」発表

今年売れた宣伝会議の書籍やその傾向は?本記事では、2024年1月〜12月のAmazonでの書籍売上をもとに「宣伝会議 2024年書籍ランキング ベスト10」をお届けします。年末年始の読書にお役立てください。

宣伝会議 2024年Amazonランキングベスト10
(2024年1月1日〜12月26日まで 宣伝会議調べ)

※クリックすると各書籍の説明に飛びます
※「NEW!」がついた書籍はランキング初登場

1位 『「感動体験」で外食を変える 丸亀製麺を成功させたトリドールの挑戦』(粟田貴也著、2024.9.6 発売)NEW!

2位 『なぜ教科書通りのマーケティングはうまくいかないのか 電通戦略プランナーが教える現場のプランニング論』(北村陽一郎著、2024.3.5 発売)

3位 『なぜ「戦略」で差がつくのか。 戦略思考でマーケティングは強くなる』(音部大輔著、2017.3.10 発売)

4位 『君は戦略を立てることができるか 視点と考え方を実感する4時間』(音部大輔著、2024.12.19 発売)NEW!

5位 『The Art of Marketing マーケティングの技法 パーセプションフロー・モデル全解説』(音部大輔著、2021.12.1 発売)

6位 『トレードマーケティング 売場で勝つための4つの実践』(井本悠樹著、2024.2.26 発売)

7位 『広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉』(谷山雅計著、2024.4.11 発売)

8位 『言葉からの自由 コピーライターの思考と視点』(三島邦彦著、2024.4.1 発売)

8位 『言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術』(橋口幸生著、2019.12.27 発売)

9位 『世界を変えたクリエイティブ 51のアイデアと戦略』(dentsu CRAFTPR Laboratory 著、2023.12.27 発売)

10位 『「欲しい」の本質 人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方』(大松孝弘・波田浩之著、2017.12.1 発売)

1位は『「感動体験」で外食を変える』。この一冊で丸亀製麺の繁盛の秘訣がわかる!

写真 表紙

丸亀製麺、コナズ珈琲、ずんどう屋などの飲食ブランドを運営するトリドールの創業社長・粟田貴也氏の初の著書『「感動体験」で外食を変える 丸亀製麺を成功させたトリドールの挑戦』が1位に輝きました。なぜ丸亀製麺はうどん業界で圧倒1位の繁盛店になれたのか。その理由が、この一冊を読めば全てわかります。マーケターの方々には、顧客体験(CX)と従業員体験(EX)を連動させた価値創出の実践書としてお読みいただけます。そして、読み終わった後はぜひ丸亀製麺へ!(実際に「読んだら行きたくなった」「行ってきた」という声を多数聞いています)美味しいうどんとあわせて本書をお楽しみください。

実務家からの共感多数。2位は『なぜ教科書通りのマーケティングはうまくいかないのか』

写真 表紙

2位は電通戦略プランナーの北村陽一郎氏による『なぜ教科書通りのマーケティングはうまくいかないのか 電通戦略プランナーが教える現場のプランニング論』。電通社内のプランニング塾「北村塾」を書籍化した本書では、マーケティング理論やフレームのよくある誤解・誤用ポイントを指摘、正しい使い分けをするための考え方を伝えています。マーケターの方々からは「書店で見かけ、タイトルにビビッと来て思わず手に取った」という声が。実務に携わる人にこそ共感が深い、現場で“使える”一冊になっています。先日は、この本がきっかけで産業能率大学での講義が実現。Z世代の学生たちとの対話の様子は、以下の記事でレポートしています。

音部大輔氏の3著作が連続ランクイン!3位は『なぜ「戦略」で差がつくのか。』

写真 表紙

ここから3冊、音部大輔氏の著作が続きます。3位は『なぜ「戦略」で差がつくのか。戦略思考でマーケティングは強くなる』。2017年発売、今年8刷となったベストセラーです。「戦略」を明確に理解でき実務に活かせる良書として、現在も研修教材として多くの企業に採用いただいています。そして、本書の続きとして書かれたのが、次にご紹介する4位の『君は戦略を立てることができるか』です。

話題の新刊が猛烈に追い上げ!4位は『君は戦略を立てることができるか』

写真 表紙

発売からわずか1週間で猛烈に追い上げ!「なぜ戦略」の続編として書かれた『君は戦略を立てることができるか 視点と考え方を実感する4時間』が4位にランクインしました。前作(なぜ戦略)は「戦略の構造」を説明する書籍でしたが、今回は具体的な「戦略のつくり方」に焦点を当てて作られています。実際に戦略をつくる際に生まれる具体的な課題を解決する書籍です。期待値の高さ、そして既に読み切った方の満足度の高さもずば抜けており、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。

編集部補足:本書、Amazonや楽天では軒並み品切れとなっており、皆様には大変ご迷惑をおかけしております。12月27日時点の情報ですが、ブックファースト新宿店、紀伊國屋新宿本店、大阪の紀伊國屋梅田本店、ジュンク堂書店 池袋本店では多めに店頭在庫があります。Amazonではキンドル版もお求めいただけます。またネット書店の在庫が復活次第情報を更新します。

現場で活用されています。5位は『The Art of Marketing マーケティングの技法』

写真 表紙

5位は2021年発売の音部氏の書籍『The Art of Marketing マーケティングの技法』。発売以降、この書籍ランキングでも常連です。マーケティング活動の全体設計図である「パーセプションフロー®・モデル」の考え方を紹介する書籍で、2021年の発売依頼、さまざまな企業の研修や実務での採用が続いています。

オフラインマーケティングに特化した貴重な一冊。6位は『トレードマーケティング』

写真 表紙

6位の『トレードマーケティング 売場で勝つための4つの実践』は、小売や買い物客へのマーケティングに特化した日本初の入門書。著者はP&Gジャパンやジョンソン・エンド・ジョンソンで多くのブランドをシェアNo.1に導いた井本悠樹氏です。これまでのキャリアで築いたその知見とノウハウを、一冊にまとめました。Amazonでは☆4.8を獲得。読んでくださった方に響いている度では、実はこのランキングの中でも頭ひとつ抜けています。オフライン(リアルな売り場)で売上を立てることを実務にされている方に、間違いなくお役に立つ一冊としておすすめします。

コピー本の超ロングセラー。7位は『広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉』

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2007年に発売され、17年にわたり超ロングセラーとして愛され親しまれてきた本書が、増補新版『広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉』として今年カムバック。旧版の内容に加えて、デジタルやSNS時代のコピーのあり方についても言及した新テキストが加わっています。宣伝会議コピーライター養成講座(CAC)でも、コピーを書き始めた方に「まず最初に読むコピーの本」としておすすめしている本です。今年12月からは、著者の谷山雅計氏と本書の編集者の松永光弘氏がホストとなり、さまざまな分野で広告的発想を活かして活躍している方にお話を伺っていくトークシリーズ企画が始まっています。2025年2月、3月開催分を、リアル&オンラインで申し込み受付中です。詳細は以下のリンクからご覧ください。

コピーを書く時の「心構え」に触れる。8位は『言葉からの自由』

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2022年のTCC賞で3冠を獲った注目のコピーライター、三島邦彦氏の初の著書『言葉からの自由 コピーライターの思考と視点』が続けて8位にランクイン。コピーライティングの作法でも書き方でもなく、コピーを書く際の「フォーム」や「心構え」について、日頃考えていることを惜しみなく書き綴りました。ちなみに、一昨日(12月25日)には、渋谷のラジオ『渋谷のコピーライター』にて、谷山雅計氏と三島邦彦氏、福里真一氏が今年のベストコピーを振り返る放送が。こちらからアーカイブを視聴できます。

就活にも、社内のコミュニケーションにもよく効きます。8位は『言葉ダイエット』

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同率8位で、2019年発売の橋口幸生氏の『言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術』がランクイン。今年重版し6刷になりました。ビジネス文書や就職活動のES作成でも使える、読みやすく、伝わる文章を書くための極意を説きます。「一文は40-60字以内」「抽象論禁止」「させていただきます禁止」など、すぐに使えるスキルが満載です。ESが通らなくて悩んでいる方、メールに「させていただきます」とつい書いてしまう方、ぜひ読んでみてください。
なお、2025年2月には橋口氏の新刊が刊行予定で、現在鋭意制作進行中です。
どうぞご期待ください。

カンヌライオンズの受賞作の理解が深まる。9位は『世界を変えたクリエイティブ 51のアイデアと戦略』

写真 表紙

ちょうど1年前に発売した『世界を変えたクリエイティブ 51のアイデアと戦略』が9位にランクイン。著者は電通PRコンサルティング 執行役員 井口理氏と電通 クリエーティブ・プランナー 橋本怜悦氏を中心とする「dentsu CRAFTPR Laboratory」で、過去のカンヌライオンズの受賞作を分析し、9つに分類した上で事例と共に解説しています。海外広告賞の受賞作への理解が深まること間違いなし。誌面からQRコードを読み込み、日本語字幕つきの解説動画を見られるのもうれしいポイントです。

インサイト本の決定版。読み継がれてロングセラーに。10位は『欲しいの本質』

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商品開発においてもコミュニケーション開発においても欠かせない「インサイト」の見つけ方を、豊富な事例やフレームワークと共に体系立てて解説する『「欲しい」の本質 人を動かす隠れた心理』。こちらも2017年の発売から長く読みつがれ、今年の重版で6刷になりました。「インサイトについてここまでロジカルに説明した本は読んだことがない」「インサイト開発の真髄を知れる一冊」など、インサイト教本の決定版として活用いただいています。複数の大手企業で社内の共通テキストとして導入活用されています。

いかがでしたか?以上、2024年の宣伝会議Amazonランキングベスト10をお届けしました。気になる本があれば、ぜひチェックしてみてください。

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