利便性ではなく、情緒的価値に焦点
三菱UFJニコスは、三菱UFJカードの新テレビCM「たった4gの不思議なカード 人生の岐路」篇を12月18日から全国放送している。若年層を主なターゲットにしており、本施策に親和性のあるタレントとして俳優の菅生新樹を起用。高校生から社会人までの幅広い役柄を演じ、人との関わりやその中で生まれる感情を描いている。
日常における様々な決済シーンを描くCM「たった4gの不思議なカード 人生の岐路」篇
同社担当者によると、最近のクレジットカードのCMは「利便性」に焦点を当てた内容が主流であり、「クレジットカードが本来担っている『利用者の心や生活を豊かにする人間味』が希薄化しているのではないか」という懸念があったという。そこで今回のCMは、クレジットカード自体の意義や価値を感じてもらうため、「人々の幸せ」に焦点を当てたハートフルなCMを目指した。
CMでは、卒業祝いの購入や屋台の利用など、学生から社会人の日常における様々な決済シーンを描写。何気ない情景を切り取り、人生とクレジットカードが交わる瞬間を描く。時間の流れを描写することで、それぞれの世代で感じていたであろう思い出や感情を、視聴者に呼び起こしてもらう狙いがある。
CM楽曲として、今年デビュー20周年を迎える「Salyu」がMONGOL800の楽曲「小さな恋のうた」をカバー。選定理由として、同社担当者は「歌詞が本施策で伝えたかった『当たり前の幸せ』を肯定するような、親和性のあるものだった」としている。映像全体で人の思いや表情を情緒的に描くため、ゆったりとした曲調で歌詞を語るようなボーカルアレンジを加えたという。