22年ぶりの男子選手新ユニフォームも披露
競輪を統括するJKAと全国競輪施行者協議会は12月31日から、競輪の魅力を伝える新テレビCM「家族と共に」篇を全国で放映する。「こんなスポーツ、他にないだろ?DRAMATIC SPORTS. KEIRIN」をテーマに、スポーツとしての魅力を伝え、認知度向上を図る。「KEIRIN」として世界で親しまれているスポーツであることも訴求。若年層のほか、ライトに楽しむ層にも周知したい考えだ。CMには22年ぶりに刷新される男子選手の新ユニフォームも初登場する。
日本発祥の競輪を、世界の「KEIRIN」としてアピール
CMでは、競輪選手である父親と娘のやりとりを通じて、他のスポーツにはない競輪の魅力を伝える。2024年のパリオリンピックで日本の競輪選手が世界を舞台に闘い、スポーツとしての競輪が注目された一方、日本発祥のスポーツであり、「KEIRIN」として世界に広まっていることが十分に認知されていないため、知的好奇心をくすぐる「競輪の知らなかった魅力」をCMで表現したという。
休日の昼下がりにリビングでテレビを見ている娘が、画面に映し出された「KEIRIN」という文字を目にし、「競輪って英語でもKEIRINって言うんだ」とつぶやく。場面は変わり、レース前の選手控え室で真剣な表情で自転車を整備している父親が「日本発祥の世界スポーツだからな」と答える。娘は部屋に飾られたトロフィーに目を向け、「ってことは、パパもいつか世界デビュー?」と尋ねると、父親が「その可能性はある」と返す。
父親が特集されたスポーツ雑誌を手に取った娘が「って、いつまで走る気?」と問いかけると、レースの準備をする父親が「まだまだ走り続けるよ。だって…こんなにも熱くて、夢中になれて、命懸けで…」と返す。娘は父親の言葉に呼応しながら「でも、暑苦しくて、オフシーズンもなくて、心配で…」と少しネガティブな言葉を並べるが、雑誌に掲載されている父親のインタビュー記事を見つめながら「でも、かっこよくて」と誇らしげな表情を見せる。その言葉に応えるように父親は気合を入れ、敢闘門へと歩みを進めながら「そうだろ?こんなスポーツ、他にないだろ?」と力強く答えるストーリーだ。
今回のCMで初解禁となる楽曲「スピード」は、男性4人組のボーカルグループ「GRe4N BOYZ」が制作。3月にグループ名を「GReeeeN」から改名してから、初めてCMのために書き下ろした曲となる。同グループは、様々なスポーツのテーマソングを制作しており、担当者は「競輪選手の生き様を世の中に響く形で届けてもらえる」と起用理由を説明した。