人事改革で「望まない転勤」解消を目指す、三井住友海上火災保険

就活生に向けた「地元LOVE & PRIDE採用」プロジェクト

実データ グラフィック 「地元LOVE & PRIDE採用」プロジェクトKV

「地元LOVE & PRIDE採用」プロジェクトの特設サイト

人事改革が進み、公募主体の異動運営が加速した際には、全国各地で働く社員がさらに必要になると予想し、就活生に向けた「地元LOVE & PRIDE採用」プロジェクトを始動。入社後の初期配属先として希望する都道府県ごとの採用選考を実施する「配属地確約コース」を用意した。

同コースはマイページ会員登録時に初期配属の希望地を3つまで選択し、そのデータを基に都道府県ごとの内定予想倍率を開示する。入社後に別地域での勤務を希望する場合には、公募制度を活用することで、別地域への異動も可能だ。

この施策を通じて、就活生が働く土地の選択肢として、都市部以外も加えやすくなると見ている。同社はどの都道府県で働いても、同じ処遇を受けられる制度となっており、都道府県ごとの倍率に大きな差があることを学生に認識してもらうことで、倍率の低い土地への応募を促す狙いもある。

公募制度では一部の配属先で人材が不足するなどの懸念もあり、実際に2024年度に実施した全国の部署を対象にした公募では、応募ゼロの地域も発生した。要因は「真にその土地で働きたい」という社員・人材が現状では存在していないこととし、同プロジェクトを通じて各拠点で働きたい社員を確保していく考えだ。

プロジェクトの特設Webサイトも開設。47都道府県それぞれの職場の紹介ページでは、各地の拠点社員が地域への愛着や誇りを感じる名所をキービジュアルとして採用している。拠点社員の仕事内容やキャリア観、休日の過ごし方など、一人ひとりの個性や地域性を実感できる社員インタビュー記事を掲載している。

同社は「各拠点の魅力を発信することは、就活生のみならず、社員が全国の拠点を理解することにつながる」としている。

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