【日本アドバタイザーズ協会 年頭所感】社会におけるコミュニケーション活動の価値向上へ

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日本アドバタイザーズ協会 理事長 川村和夫 氏

新年おめでとうございます。皆様におかれましてはお健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 
2025年度の世界経済は、昨年に引き続き多くの課題と可能性が交錯する状況が続くかと思われます。地政学的な緊張、エネルギー価格の不安定さ、気候変動問題、そしてデジタル技術の急速な進展が各国経済に多大な影響を与えております。加えて一月末に誕生する米国新政権の政策が国内外にどのような影響をもたらすか予測が難しい状況です。一方で、新興市場を中心とした経済成長の兆しや、持続可能な成長を目指した投資の拡大など、前向きな動きも見られます。
 
日本経済においても、昨年からのインフレ傾向が依然として続く中、デジタルトランスフォーメーションの進化が生活者の価値観や行動様式を大きく変化させており、この事は広告業界にとっても新たな方向性を指し示す契機となっています。

昨今の広告業界は、生成AIの普及やメタバース、ブロックチェーン技術を活用した広告手法の開発が進み、クリエイティビティとテクノロジーの融合が求められる時代となっています。これらの技術革新は、広告のパフォーマンスを高める一方で、デジタル広告におけるなりすましやコンテンツの偽・誤情報の社会問題化、ステルスマーケティングの規制強化など、倫理的な課題や信頼性確保の重要性も浮き彫りにしました。

また、SDGsやESG経営が重視される中、広告が社会に果たす役割はますます大きくなっています。企業が持続可能な社会の実現に貢献する姿勢を伝える広告活動は、生活者との信頼関係を築く上で欠かせない要素となっています。

本協会は、2025年、以下の3点を活動方針の柱として、技術革新に対応したコミュニケーション活動のための環境整備と人材育成に注力し、社会におけるコミュニケーション活動の価値の向上と広告業界の健全かつ持続可能な発展を目指します。

1.生活者の信頼を得る広告活動の推進
2.人材育成の強化
3.広告コミュニケーションにおける効率効果の追求と諸課題の解決

これからの一年、変化の激しい時代においてこそ、広告が果たすべき役割を問い直し、業界全体の未来を切り拓く努力を続けてまいります。関係するすべての皆様の、変わらぬご支援とご協力をいただきますようお願い申し上げます。皆様一人一人にとって、本年が明るい1年となることを祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。

公益社団法人日本アドバタイザーズ協会
理事長 川村 和夫

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