博報堂のシンクタンクである「100年生活者研究所」は1月6日、1月第2月曜日の成人の日を前に、18歳~80代の男女800名を対象に「新成人にとっての人生100年時代の幸せ」をテーマに行った意識調査の結果を発表した。
「人生100年時代において、あなたは100歳まで生きたいと思いますか?」という問いに対して「そう思う」「とてもそう思う」と回答した人が全体で は31%にとどまったのに対し、新成人層(18~20歳)は51%が「そう思う」と回答したことがわかった。
同研究所では、2024年3月にも20~80代の男女2800名を対象に調査を行っているが、そこでも「100歳まで生きたい」と考えている人は今回同様、3割程度にとどまっていた。同様の質問でアメリカ、中国、フィンランド、ドイツ、韓国でも意識調査を行っており、6カ国中で日本がもっとも「100歳まで生きたい」と回答した割合が少ないという結果だった。
2022年4月に民法が改正され、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたが、こうした動きを受けて、「18歳は大人だと思いますか?」という問いも設けられた。本設問に対しては「18歳は大人だ」と感じている人は全体の半数以上に上ったが、18~20歳の「新成人層」にいたっては7割超という結果となった。
人生100年時代における大人像について聞いた設問で、新成人層(18~20歳)の回答割合が調査対象者全体よりも高かった上位5つを比較したところ、「いろんなことに挑戦し続けられる人」、「長い人生で楽しみを見つけ続けられる人」という項目における差が特に大きいことがわかった。同研究所では、この2つの回答は「探求心を持ち続けること」で共通しており、新成人層の特徴であるとの仮説を提示している。