本社を創業地に移転 讃岐うどんの多様性を発信する新プロジェクト始動、はなまるうどん

個性を生かした店舗改装や名店の味復活企画を推進

讃岐うどんチェーン「はなまるうどん」を展開するはなまるは1月1日付で、創業の地である香川県高松市に本社を移転した。それを皮切りに、讃岐うどんの個性と多様性を訴求する新プロジェクトを始動。店舗ごとの個性を重視した改装や新メニュー開発のほか、地元産食材の活用などを通じて、讃岐うどんブランドの革新を目指している。

写真 讃岐うどんの文化と伝統を守り、革新を目指す「おいでまい!さぬきプロジェクト」

讃岐うどんの文化と伝統を守り、革新を目指す「おいでまい!さぬきプロジェクト」

「はなまるうどん」は2000年に創業。2002年4月に岡山県に県外1号店をオープンし、計画の3倍もの顧客が来店する盛況ぶりを見せた。同年9月には東京へ初進出を果たし、連日200~300人が行列をつくるほどの人気を博した。その後、全国にチェーン展開し、2024年12月時点で418店舗に拡大。セルフ方式の注文スタイルなどが好評で、讃岐うどんを全国に普及させることに貢献してきた。

マーケティング本部CMOの髙口裕之氏は「ローカル食だった讃岐うどんを全国で体験できる状況を作り上げることができた」と手ごたえを語った。一方で「讃岐うどんの画一的なイメージが広がっている」という懸念もあった。本場の讃岐うどんには様々な定義があり、香川県のうどん屋それぞれが独自の個性を持つなど、多様性が存在している。

この25年間で、個性や多様性を重視する価値観が浸透してきたことを背景に、讃岐うどんというブランドを個性と多様性の塊である「さぬきうどんワールド」として訴求するため、「おいでまい!さぬきプロジェクト」を開始。「おいでまい」は讃岐弁で「いらっしゃい」という意味を持つ。

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