2月には、1号店の最寄り駅である高松琴平電気鉄道長尾線の林道駅に副駅名を命名する予定だ。地元の駅に命名することで、香川県とともに讃岐うどんの魅力を広めていく心構えを周知するとともに、地域の人々にも文化を共に作り上げていくという意識を持ってもらう狙いがある。
事業承継や高齢化の影響で閉店を余儀なくされる名店も多い現状を受け、2025年度には讃岐うどんの「名店の味」を香川県内の店舗で復活させる企画を進行中。同県の讃岐うどんのエキスパートと協議を開始し、名店の監修を依頼する予定で、第1弾は5月ごろにスタートする見込みだ。
ほか、讃岐うどんならではの魅力を啓発する「さぬきうどん未来遺産プロジェクト」を引き続き取り組む。讃岐うどんの魅力を広く伝えるため、都内でイベントを開催する計画も進めている。香川県のご当地キャラクター「ツルきゃら うどん脳」を9日に宣伝隊長に任命し、キャラクターを活用したコミュニケーションを積極的に展開していく。
本社移転について、髙口氏は「現場の空気感や人々の表情を現地で直接把握できることが大きなメリット」と強調。地元で得た知見やフィードバックを基に、県外の店舗にも店舗改装などの成果を反映させていく方針だ。「時代の変化に柔軟に対応するため、トライアンドエラーを繰り返しながら、皆さんに喜んでもらえるサービスを追求していきたい」と語った。
はなまるは2004年に吉野家ディー・アンド・シー(現・吉野家ホールディングス)と資本業務提携を締結。2006年に連結子会社となった。