「ブランド価値向上」に効果があった施策、61.3%が「広報・PR」

タナベコンサルティングは、全国の企業経営者、役員、経営幹部、経営企画部責任者、ブランディング・マーケティング責任者や担当者など338人を対象に「2024年度 ブランディングに関するアンケート」を実施した。調査期間は2024年10月15日~11月1日。

ブランド投資の方針は?

自社の市場を「成長市場」と捉える企業のブランド投資の方針として「増加」が54.7%、「横ばい」が35.8%、「減少」が9.4%となった。これは企業が成長市場に対して積極的に投資を行い、さらなる市場開拓を目指していると考えられる。自社の市場を「停滞市場」と捉える企業では「横ばい」が66.7%と突出しており、多くの企業が現状維持を選んでいることが分かった。

ブランディング戦略、過半数が未策定

ブランディング戦略を策定している企業は46.7%となり、昨年と比較して約7ポイント増加した。一方で、53.3%の企業は策定に至っていないという結果が見られた。ここから、企業におけるブランドの重要性への認識は高まりつつあるものの、過半数の企業ではブランド戦略が未策定の状態であり、ブランディング活動が十分に進んでいないことがうかがえる。

また、戦略を「策定している」企業の中の57.0%は戦略が順調に進行しているという結果となった。一方で39.2%の企業では何らかの形で遅れが生じており、ブランディング戦略の実行に支障をきたしていることが見受けらる。

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