効果があったブランディング施策は?
アウターブランディングの取り組みによる影響と実施した施策を尋ねたところ、「売上の増加」に効果があった施策は「インターネット広告」が48.8%、「展示会・イベント出展」が50.4%という結果になった。「市場シェア拡大」においては「インターネット広告」、「展示会・イベント出展」ともに57.4%と高い割合となった。
「ブランド価値向上」に効果があった施策は、広報・PR活動が61.3%で最多となった。また、「顧客満足度向上」においては、広報・PR活動が50.0%、コーポレートサイトの運営が47.8%、インターネット広告が46.7%となり、これらが顧客との信頼関係を強化するために重要な役割を果たしていることが示唆された。
インターナルブランディングにおいては、パーパス、ミッション、ビジョン、バリュー(PMVV)の策定は、企業文化の強化(61.8%)や顧客満足度の向上(59.2%)に効果があるという結果に。また、社員向けイベントや表彰制度は、離職率の低下(47.2%)や生産性の向上(45.6%)に寄与していることが示された。社内報やイントラネットを活用した情報発信も、離職率の低下(46.5%)や生産性向上(42.9%)において安定した効果を示しており、社員との日常的なコミュニケーションを支える重要な役割を果たしている様子が見られた。
広報活動は「自社サイトでの情報発信」が最多
広報活動として実施している取り組み内容については、「自社サイトでの情報発信」が59.8%と最多となった。また、「SNSでの情報発信」も39.6%となり、デジタルコミュニケーション戦略の重要な柱となっていることが分かった。
「自社サイトでのプレス・ニュースリリースの作成・配信」は48.8%と高く、「外部ツール活用でのプレス・ニュースリリース作成・配信」(33.1%)とあわせて、情報発信におけるプレス・ニュースリリースの活用が進んでいる様子が見られた。しかし、「海外に向けたプレス・ニュースリリースの作成・配信」は4.7%と限定的であった。