今年度中に利用率50%を目指す
社員同士の活動が見通しやすい空間を意識し、設備や什器の高さにもこだわった
情緒的な価値を重視しており、施設内の至るところに本物の植物を飾っている。訪れるたびに植物の成長を感じることで、社員の感性に訴えかけることを意図している。備品入れやファイル入れは陶器製で、陶芸アーティストのもとで約60人の社員が協力して作成。設計段階から社員にも積極的に参加してもらうことで共感を生む狙いがあった。
軽食を提供する民間サービスとも提携し、本物のファミリーレストランのように料理を楽しむことも可能。多種多様な本が揃えたライブラリーも設置している。
DIGは、同社が提供するプログラムのほか、自己学習や勉強会などで活用し、今年度中に利用率50%以上を目指す。多様なナレッジシェアのプログラムも推進し、参加者数1000人を目標に掲げる。従業員の意欲などを定期的に調査する「パルスサーベイ」を実施しており、同施設を通じて「自己成長」「挑戦する風土」も向上させる方針だ。
執行役員 ヒューマン&カルチャー本部長の越川康成氏は、同社の強みは人間性あふれるクリエイティビティであると強調。人間性を重視した人材マネジメントにおいては、個々の「個性」や「やりたいこと」、それらを社員同士で共有するための「交流」が大切だと指摘。この考えを同社は「結い合う」と表現しており、「DIG」で学び合うことで、新たな事業やサービスの開発につなげていきたいと考えている。