ピュレグミ柄のペンケースも カンロ、廃棄包材を活用で雑貨を制作

本記事は月刊『販促会議』1月号に掲載されている、最新の販促アイデア、テクニックを一挙紹介する連載「Idea&Techniques」の転載記事です。本記事は宣伝会議デジタルマガジンでもお読みいただけます。
 

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カンロは、デザインファームのペーパーパレードと共創し、廃棄包材をアップサイクルしたグッズを開発。10月25日には、東京・大手町で開催されたサステナブルイベント「森の市」で販売した。

廃棄包材を活用したペンケース。パッケージの透かしを活かしたデザインに。

廃廃棄包材を活用したバッグ。裏生地を付けてシートに厚みを持たせている。

カンロは2021年からESG経営を掲げ、環境価値や社会価値の追求と同時に経済価値の創出にも焦点を当て、「サステナビリティ」と「Well-Being」の2軸で異業種他社との共創を行ってきた。今回の企画は、サステナビリティ軸で、製造工程上どうしても生じてしまう廃棄包材の課題解決に着目したものだ。

商品パッケージに多く使われている複合フイルムや印刷されたフイルムはリサイクルが困難とされてきた。しかし本企画では、職人が手作業で廃棄包材を切り取り、シート状にしてから丁寧に縫い上げ、廃棄予定のパッケージをそのまま活かした雑貨を制作した。

アップサイクルグッズは、シートをミシンで縫い上げて制作。包材のどの部分を使用するかによって、一つひとつの柄の配置が異なる。

アップサイクルグッズのベースとなるのは、職人の手によって廃棄包材を分解し、切り取り、貼り合わせて、両面をラミネートしたシート。

今回のイベントで販売したアイテムは、「カンロ飴」と「ピュレグミグレープ」の包材をベースとしたバッグやペンケースなど。これらはカンロのオンラインショップ「Kanro POCKeT」でも販売しているが、「イベントでは実際に手に取って好きな柄を選んでもらえることや、バッグには裏生地が付いているといった品質を伝えられることが利点です」と、新規事業本部デジタルコマース・フューチャーデザイン事業部の礒辺友里子氏は語る。

現在、廃棄包材を活用しているブランドは「カンロ飴」と「ピュレグミグレープ」のみだが、今後は他ブランドの廃棄包材も活用していく予定だ。こうした取り組みが、同社のファン拡大や、企業ブランディングへ寄与することにも期待を寄せている。

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